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質問者を誘導できるようにサイトをはっておく 公式 公式 http //www.finalfantasyxiv.com/ 公式ベータ https //dev-jp.ffxiv.com/ スクウェア・エニックスアカウント https //secure.square-enix.com/account/app/svc/Login?cont=account
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00 モンスター 出現場所 討伐数 経験値 座標 11 ツリースラッグ 黒衣森 北部森林 ハニーヤード 3 2300 (x13,y25) 12 バザード ゴブリン・ハンター 黒衣森 中央森林 ベントブランチ 黒衣森 北部森林 ハニーヤード 3 2 3200 (x28,y29) (x13,y27) 13 ファイアフライ 黒衣森 中央森林 ベントブランチ 3 4000 (x19,y27) 14 マンドラゴラ 黒衣森 北部森林 ハニーヤード 3 4500 (x14,y25) 15 ウィーヴィル 黒衣森 東部森林 ナインアイビー 3 5000 (x16y25) 16 フェアリーファンガー 黒衣森 東部森林 ナインアイビー 3 5300 (x18,y28) 17 ナット 黒衣森 東部森林 ナインアイビー 3 5500 (x18,y25) 18 ウルフ・ポーチャー 黒衣森 東部森林 ナインアイビー 3 5700 (x19,y29) 19 キキルン・ビーター 黒衣森 南部森林 アッパーパス 3 5900 (x14,y17) 20 ブラックバット 黒衣森 東部森林 茨の森 3 6100 (x18,y24)
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●AoD唯一の良心、参謀アイドルみみかおじちゃんまとめ 何故か彼女(彼)にだけ、執拗な擁護が付いている。アイドル的存在。 謝罪記事代筆の際に浮上した問題によりミラクルフラッシュを決めてネ実民のヘイトをガッチリキープ。 Mimika Mika ZERO キャラデリート済み https //twitter.com/Mimika_FF14 (ツイ垢削除済) http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2824456/ (ロドスト) ●動画2 20あたり Mimikaちゃんの土下座シーン http //www.twitch.tv/tomson01/c/6741979 ●モデルイメージ:お馴染みドS白ちゃん ※俺調べ https //pbs.twimg.com/media/BVeaj94CIAAXtlB.png ざっくりまとめ Mimika Mikaは小池PTに入っておらず外野FCにも入っていなかった ※当初はFC Class ZERO 、レイド用にLS AoD 所持で攻略用の繋がりだったと思われる 炎上騒動で外野FCとLS:AoD Abyss of Darkness 構成員一覧が出る AoD内にMimika Mika在籍。ここまでは表舞台に上がっておらず只の一メンバーだった ロドストで侵攻零式の攻略日記を上げていたことから擁護レスがつく http //j.2chnews.biz/news/1638766_626 ハゲルガ動画での土下座、可愛らしいキャラ作りだったことも加わって擁護が増える 当然、自演乙や反発の流れが発生して只の一メンバーから一気に注目される ハラスメントやTwitter煽りは特に無いが公式説教までLS所属を続けていたので同罪として叩きが加速 ※謝罪会見の声特定や発言情報は要調査。DPSや中傷関連には沈黙してたのかコメントが見つからなかった 外野の2ch降臨と謝罪日記の代筆で主犯格に格上げ 594 名前:既にその名前は使われています@転載は禁止[] 投稿日:2015/05/27(水) 20 40 39.07 ID UnU5E2H/ [1/3] がいやくんデスノートみたいな末路になっててくそ受けるwwwwwww 750 名前:Gaiya本人です。@転載は禁止[] 投稿日:2015/05/27(水) 21 01 30.79 ID UnU5E2H/ [2/3] この度は、5月23日の小池美由さんが行ったニコニコ生放送による配信にて、 私のFCメンバーが行ったミラー配信の内容やcavetube、twich等の配信での挑発的な言動、 その他今回の件で沢山の方々に不快な思いをさせてしまった事に対して、 謝罪をさせて頂きたく書き込みました。 で、 http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2824456/blog/2264807/ が2015/05/27 21 23の投稿 Mimikaがここには書いてないっていうなら、書いたのは代筆を頼んだ(代筆頼んだとほぼ同時間帯に2ちゃんにも書いた)ガイヤ本人って事だよね 9.ガイヤくんと呼んでいるのがMimikaだけ&2chレスとロドスト代筆が同時刻だったことから黒幕説が出るが、本人は否定。 http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2824456/blog/2264807/ 10.他MMOとの繋がりからリアル発覚疑惑 ←イマココ 449 既にその名前は使われています@転載は禁止 [] 2015/05/28(木) 05 30 28.90 ID KHp11hs8 [3/3] ではこれをまず見て頂こう https //shrib.com/see/I80WOADInHfvfx2DOOjKe0rzZ24dVJVdHM0VM4e0B9lhxekBtK?v=nc 何故MimikaがThemyaとして楽しんでいたアラドを辞めたのか 全て理解出来るだろう そして結論から言うとこいつは男 まとめURLの通りなのだが 2013年の2chの●流出事件が起きた時 なんとMimikaが親のクレカを使って●を買っていたがバレてしまったのだ アラドプレイ時にMimikaはRMTプレイヤーとして有名で嫌われていた事が分かる アラドスレ民はこの流出事件を糧に一斉攻撃を仕掛けたという訳だな つまりMimikaに限っては既にアラド民に掘られ済みで死んでいたのだ ●以下、ネ実民からみみかちゃんへの擁護自演レス 382 既にその名前は使われています@転載は禁止 2015/05/25(月) 22 20 28.12 ID +XnuQzxn 所属FCに迷惑かけるかもしれないから抜けておいたんだな・・・ やっぱええ子やみみかちゃんアイドルや! 390 既にその名前は使われています@転載は禁止 sage 2015/05/25(月) 22 21 47.81 ID PX78xxXn みみかちゃんの零式攻略にはお世話になってたで・・・ 611 既にその名前は使われています@転載は禁止 2015/05/26(火) 09 33 47.68 ID T1zLpWos みみかちゃんはもう許してあげて;; 456 既にその名前は使われています@転載は禁止 2015/05/26(火) 12 19 06.16 ID HwlLp0Ye みみかちゃんまじ天使 384 既にその名前は使われています@転載は禁止 2015/05/26(火) 15 17 40.11 ID /CJnniAJ Mimikaちゃんが健気に土下座してるのにガイヤと魚はなにしてるの? 391 既にその名前は使われています@転載は禁止 2015/05/26(火) 15 18 50.03 ID ufU3j9DK みみかちゃんこれ完全に巻き込まれた形? はーかわいそ #62528; Rock54 Caution(BBR-MD5 405b7f1af0f5a85b432d79fa769e9aeb) DMM.com 記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。 Copyright (C) 2010 - 2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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アモン ……ですが、私はヘルメスだから終末を呼んだわけじゃない。 アモン 私は、私として生き、この心で苦しんだ…… 絶望した……見切ったんです。 アモン かつて偉大な皇帝と、彼が導いた超大国が示しました。 最後に待つのは無であると。 生きるのはただ、そこに至る道程でしかないのだと。 アモン ……だったら何故生きる? アモン 他者を踏みつけ、足蹴にし、傷つけながら、 どうして生き続ける必要があるんだ? アモン 人はあらゆる言葉で生を讃えるが、 見てみろ、人生の大半は暗澹たる闇の中だ。 アモン しかもその闇を、自分たちで吐きだしているときた。 まったくもってたちが悪い。 アモン だったらもういい、やめてしまえばいい……! アモン この星に生きる、いつまでも、どこまでも愚かな人類が、 誰ひとりそれを謳わなかったとしても…… 終わることこそ、ただひとつの正しい答えだ! アモン それが正しいと……真理だとわかっているのに……。 アモン どうしてこんな、口にするたび、 何かに負けたような気がするんだ……。 アモン これじゃないなら、私は何を求めていた……? アモン どういう結果ならよかったんだ……。 アモン 自分が……待っていたのは…… アモン 望んでいたのは、どんな答えだ……? 『すべての子らよ』 ハイデリン よくぞここまで辿り着きました……。 ▼久しぶり、ヴェーネス ハイデリン あなたは……エルピスに行ったのですね。 ハイデリン 私たちの時間が、やっと、ここで繋がった……。 ハイデリン わかりました。 では、その上で、あえてあなたたちに問いましょう。 ここへ来た目的を……。 アリゼー ハイデリン、あなたは終末が再来したときに備えて、 脱出船としての月を準備していたのよね。 アリゼー でも、本当にそれですべてなの? 私たちは逃げたくない…… 鏡像世界も含めて、この星を救いたいの! ハイデリン そうですね…… 逃げるのは、人が取り得るふたつの選択、 その片方にすぎません。 ハイデリン もうひとつの道は、 メーティオンが巣くう天の果てへ向かうこと。 終焉を謳うものたちと、直接決着をつける方法です。 ハイデリン ……しかし、そこは彼女たちが支配する、 デュナミスで構築された宙域。 ハイデリン 想いだけが力となるその場所では、 どれほどのエーテルを有し、強大な魔法を繰ろうとも、 決して彼女たちに勝つことはできません。 ハイデリン かの空間に集められた、先ゆく星々の絶望、苦しみ、悲しみ…… それらに抗えなければ、行くだけ無駄。 あえなく全滅するでしょう。 アリゼー そんなの平気よ、私は屈したりしないわ! アリゼー ……なんて、昔なら言えたかもしれないけど。 アリゼー 旅の中には、確かにあったわ。 どうしようもなく悲しいこと…… 恐れるなって言い聞かせても、足がすくんだこともね。 アリゼー あの想いを、なかったことにはできない。 絶対に大丈夫だなんて言えない。 アリゼー そんな私たちじゃ、逃げる道を選ぶことしかできないの……!? ハイデリン ……いいえ。 あなたたちは、だからこそ可能性を持つのです。 ハイデリン かつて、アーテリスよりも栄えた多くの星々が、 負の感情のない楽園を作り出そうと試みました。 ハイデリン 悲しみや怒り、争いや破滅、死や絶望…… そういったものを排除しようとして、失敗したのです。 メーティオンの報告によれば、ひとつの成功例もなく。 ハイデリン だとすれば……それらの闇は、 決してなくならないものなのでしょう。 ハイデリン どれほど理想を突き詰めていっても、 すべてを消し去ることはできないのです。 ハイデリン だから生命は、必ず絶望する。 ハイデリン するけれど……しない誰かがいたのなら、繋いでいけます。 ハイデリン あなたたちだって、そうしてここに至ったのではありませんか? ハイデリン 完璧な正しさは存在しなかった。 その理想が打ち砕かれたとき、 傍らに立つ者に、手を差し伸べられた。 ハイデリン 己の力は、望みに足りはしなかった。 無力に苛まれたときも、目指す背中は揺るぎなかった。 ハイデリン 大切な者は、その手をすり抜けていった。 けれども愛は継がれ、新たな希望に巡り合えた。 ハイデリン 言葉は本質から遠く、あなたを悩ませた。 その心を理解してくれる者たちがいた。 ハイデリン 真実は容易にねじ曲がり、失われる。 そう知ってなお探求が止まなかったのは、 わずかでも触れたいと願えるものに出会えたから。 ハイデリン 憎しみは、自他を燃やし尽くした。 真っ白な灰の中に、小さくもあたたかなものが遺った。 ハイデリン 大きな災いに対し、人はあまりに非力だった。 それでも数多の手に引かれ、押されて、 今、新たな地平を臨んだ。 ハイデリン あなただって……どこで折れていても不思議ではなかった。 苦難は十分にありました。 ハイデリン けれど、ときに旅の続きを想い、この世界で会う誰かを想い、 託されたものを糧にして、あなたは立ち上がってきた……。 ハイデリン そうして絶望を知り、 いずれ終わりがくることを知りながらも、 皆で歩み続けていけることこそが…… ハイデリン 今の人が勝ち得てきた力。 終焉を謳うものに対抗しうる、強さなのです。 アルフィノ では……! 私たちは、終末を止めに行くことができるのですか……!? ハイデリン その資格を得るに、かぎりなく近いでしょう。 ハイデリン ですが…… ハイデリン 人を天の果てに送るのは、至難の業。 やり直しは利かず、仕損じれば二度目はありません。 ハイデリン ゆえに私は、星の意志として問わなければならない…… ハイデリン あなたたちの決意を。 強大な相手を前に、幾度倒れ、毀たれようとも、 皆でなら戦い抜けるという確信を。 ハイデリン 旧き神にすら屈するようならば、 天の果てで待つ者たちに挑むべくもない。 ハイデリン 月に乗り、星(わたし)を棄てて、どこへなり逃げるといいでしょう。 ハイデリン さあ……構えなさい! エスティニアン どれほど大層な試練を言い渡されるのかと思えば…… なるほど、わかりやすくていい。 サンクレッド その分、ごまかしも利かないがな。 サンクレッド ……まあ、耐えてみせるさ。 なにせこっちには、諦める理由がない。 ウリエンジェ くずおれそうなら、支えましょう……。 微力でも、そのために力を培ってきたのですから。 ヤ・シュトラ まったく、あなたたちときたら…… 相手は最強の蛮神のひと柱、星の意志だとわかっていて? ヤ・シュトラ でも、ええ、私も負ける気はしないわね。 グ・ラハ・ティア 全力でいただいてくぞ……! すべての世界を救う、最後の可能性……星と命の未来を! ハイデリン エルピスでは聞けずじまいだったことを、 今一度、あなたに問いましょう。 ハイデリン あなたの旅が、良いものであったなら…… 勝利を以て、示しなさい! 『すべての子らよ』 アリゼー ハイデリン、あなた……やっぱりもう、力が……! ハイデリン 星の意志として、未来の番人として、 この一戦をきちんとやり遂げるだけの力は、 残してありました。 ハイデリン だから、大丈夫……。 あなたたちは正しく試され、正しく打ち勝ったわ。 ヤ・シュトラ ……本題に入る前に、ひとつ教えてもらえるかしら。 ヤ・シュトラ あなたが世界を14に分割した理由…… それはもしや、エーテルが薄弱な生物の方が、 デュナミスに干渉しやすいからではなくて? ヤ・シュトラ あなたは、一度終末に打ちのめされた人類が、 今度こそ絶望を受け止められるようになることを、 願った……信じた。 ヤ・シュトラ それが遂げられたとき、 デュナミス渦巻く天の果てへと終末を止めに行けるように、 世界ごと命を創り変えたのでは……? ハイデリン さて……私の行いは、どうあれ人に課した試練。 多くを破壊し、多くを苦しめた…… 優しさや正当性で語られてはならないものです。 ハイデリン それに、事実、ゾディアークはとても強かった。 星を巻き込むくらいの全力でいかないと、 どうにもなりませんでした。 ハイデリン 大切なのは、私が何をしたかではなく、 あなたたちが今、私を乗り越えたということです。 ハイデリン だから、逃げずに立ち向かう方法を…… すべての命運を、その手に託します。 ハイデリン そこには、私が割り出した、 メーティオンの軌跡が記録されています。 ハイデリン 天を航行する術を学んだレポリットたちならば、 向かうべき座標を割り出し、案内してくれることでしょう。 アルフィノ しかし、私たちは実際にそこへ到達できるのだろうか……。 天の果てというくらいだ、月に行くよりずっと困難だろう。 アルフィノ メーティオンのように、 デュナミスを使って翔ぶわけにもいかないだろうし……。 ハイデリン ええ、エーテルを動力とする場合、 目的地に到達するために必要な量は、 並大抵のものではありません。 ハイデリン ……ですが、あなたたちはすでに、 解決法を目の当たりにしているはずですよ。 アルフィノ まさか……!? ハイデリン ええ、そのまさかです。 ハイデリン 私は星の意志となって以来、 この場に満ちるエーテルを少しずつ結晶にしてきた…… ハイデリン ここへ精神を繋げた超える力の持ち主たちは、 必ず「それ」を見たでしょう。 ハイデリン そして姿を顕さない私に代わり、 「それ」を星の意志の象徴として捉えたのです。 ハイデリン マザークリスタル…… この星が蓄えてきた、反撃の切り札。 あなたたちを、天の果てへと運ぶ力です。 ハイデリン けれど、私が手を貸せるのはそこまで……。 行った先で待ち受ける、絶望の闇の中は、 あなたたち自身の力で、進んでもらわねばなりません。 ハイデリン だから、必ず覚えていてください。 ハイデリン 誰かの歓びが、誰かの悲しみであるのなら…… あらゆる人が絶望する中で、 あなたひとりが希望を抱くことも、あるのだと。 ハイデリン 最後にもうひとつだけ、あなたへ…… どうか、近くまで来てもらえませんか……? ハイデリン ……今日までの永い時間、 星の未来を繋ぐ方法を探してきました。 ハイデリン 幾度となく窮地に陥ったとき、 あなたから聞いた冒険の話や、あなたとの約束が、 どれだけ私に勇気をくれたことか。 ハイデリン 世界が変わっても、そこに何かを求めて旅をする者がいる。 別の歴史だったとしても、未来のために戦う者がいる……。 ハイデリン ただそれだけで、私は何度だって、 人を信じ直すことができたのです。 ハイデリン ありがとう……。 ささやかですが、心をこめて、お礼をさせてください。 ハイデリン アゼムの術が込められたクリスタルを、持っていますね……? ハイデリン 私、ハイデリンの司る力は、停滞、鎮静、平穏…… つまりは、存在を固定するものです。 ハイデリン その力をアゼムの術式に組み込むことによって、 数度かぎりではありますが、 姿なき者を喚び、形を与えることができるでしょう。 ハイデリン 星海の道すがら、あなたに応えた魂のように…… 肉体なき者でさえ、喚び寄せられるかもしれません。 ハイデリン ……けれど、アゼムの術は、 あくまで使う人の願いに応じるもの。 望みを持っていてこそ、力を発揮します。 ハイデリン 「自分でさえ結末を思い描けなくなったとき、 先を拓いてくれるのは、その術で喚ばないものだ」 ハイデリン 術のもとの持ち主は、そう言っていたわ。 ハイデリン ……託せるものは、今度こそこれですべて。 ハイデリン お願い、どうか……約束を…… あらゆる時代を超え、積み重ねてきた、人の答えを…… ハイデリン 私たちは終わるものかと…… 終焉を謳うものに、叩きつけて……! ▼人はもう大丈夫だ、ヴェーネス ハイデリン ええ……ええ……! よく知っているわ、たくさん見せてもらったもの……! ハイデリン 私は、きっともう、魂も残らないけれど…… ハイデリン 私の想いが、いつまでも、愛しき子らを護りますように……。 『すべての子らよ』 アルフィノ ……ふたりとも! アルフィノ 私は、この家を出てから、多くの失敗をした。 取り返しのつかない、償えないような過ちも犯した。 アルフィノ それでも再びこの場所に立った今、 君たちが、仲間として隣にいてくれる……。 アルフィノ ……ありがとう。 これも、後回しにせずに、伝えておきたかったんだ。 アルフィノ すまない、これはまだ言うべきじゃなかったかな……。 エスティニアン 礼を言うのはこっちの方だ。 エスティニアン お前たちが馬鹿正直に諦めなかったから、 俺は生きて、ニーズヘッグの想いまで連れてこられた。 エスティニアン ……感謝してる。 ▼友を救えたね、アルフィノ アルフィノ ああ……私の誇りだよ……! 『最後の休息』 クルル ……欲張りかもしれないけどね、星が救われるだけじゃなく、 あなたたちにも幸せでいてほしいの。 クルル たくさん笑って、ときどき泣いて…… 好きなものを食べたり、こうして穏やかに眠ったり。 クルル 新しいことに胸をときめかせて、 見慣れた街並みには、ほっと胸をなでおろす……。 クルル そういうことを、たくさん積み重ねていってほしい。 ときには仲間や、大切な人と一緒にね。 クルル だから……約束。 この先どんな困難があっても、 幸せになることを、決して諦めないでね。 クルル その気持ちは、大きな戦いに臨んだとき、 きっと最初に忘れられてしまう……。 クルル でも、最後には、いちばん力をくれるものだと思うから。 絶対の絶対に、心に刻んでおいて。 『最後の休息』 アルフィノ 行こう、月より遠い、天の彼方へ……! アルフィノ ラグナロク、発進ッ!! 『天の彼方へ』 メーティオン ねえ、どうして? 待っていれば終わりにしてあげたのに、 なぜ飛び出してきてしまったの……? アリゼー その「終わり」を、望んでないからよ……! メーティオン わからないわ。 生命は移ろって、最後には必ず終わるものでしょう……? メーティオン 長く苦しんでから死ぬよりも、 潔く終わりにした方がいいじゃない。 メーティオン 悩んで、もがいて、がんばったって、何になるわけでもないし。 必死に掴んだ幸福も、積み重ねてきた進歩だって、 たとえば星が寿命を迎えるようなときには、跡形も残らない。 メーティオン 生きることに意味はないのよ。 偶然に寄り集まった熱が蠢いていることを、 あなたたちが勝手に、素晴らしいと謳っているだけ……。 メーティオン 拒まないで……? あなたたちだって、夜、星の海を見上げれば理解できたはず。 メーティオン 宇宙の本質は、すべらかな冷たい闇、静かな無…… 星や生命は、そこに点々と生じた膿にすぎない。 メーティオン 生きるということは不自然で、だから、 到底うまくできるようになっていないの。 おとなしく、在るべき形にかえりましょう……? 『天の彼方へ』 そして 探求せし人々は 終わりの幻想に辿り着く ひとつずつ重ねられてきた旅路 その歴史が 厭というほど私に知らしめてきた 幾度幕を閉じれども 進むことを志す者がいるかぎり 新たな世界は始まるのだと だからこそ 彼らに終えてもらうとしよう さぁ 私たちの舞台―― 星と命の物語の フィナーレだ 『天の彼方へ』 ウリエンジェ サンクレッドの行方を、ご存じなのではありませんか? メーティオン おかしなことを聞くのね。 彼なら、すぐそばにいるでしょう? メーティオン そこにも……ここにも……この宙域の、どこにでも。 形はなくなってしまって、言葉も交わせないけれど……ね? メーティオン ああ、嫌悪と不安の味がする……。 あなたたち、自分がどうしてそこに立っていられるのか、 ちっともわかっていなかったのね。 メーティオン 私、アーテリスに贈っている終末と同じに、 デュナミスであなたたちのエーテルを喰らいつくそうとしたの。 メーティオン まず最初に、息もできないのに飛びかかってきた、 あのサンクレッドって人からね。 メーティオン 人ひとりなんて、消すのはあっという間だわ。 彼は瞬きする間も、異形になる余地すらなく消し飛んで…… メーティオン だけど、ほんの一片だけ、残ってみせたのよ。 メーティオン 心……魂……そういう、核となる部分…… 彼はそこで、この期に及んで、曇りなく想っていたの。 メーティオン 護る、と……。 メーティオン その想いはデュナミスを動かしていた絶望より強かった…… だから、逆に侵食されて…… この宙域が創りかえられてしまったわ。 メーティオン あなたたちが認識できる形に…… 生命の存在が許された空間に……。 メーティオン 今、呼吸ができているのなら、 それは彼の魂が、まだ消されずに抗っている証よ。 いつまで続けられるかは、知らないけれど。 エスティニアン だったら、とっとと用事を済ませるまでだ! メーティオン 無駄よ、本当の私には届かない。 メーティオン 言ったでしょう? ここは想いだけが真実となる世界…… 多少創りかえられたところで、その本質は変わらない。 メーティオン 見えているだけじゃ触れられないし、 歩いているだけじゃ進まないわ……。 『■と敗北■侵さ■■星』 ウリエンジェ …………肉体を失い、魂だけとなることを、何と呼ぶか。 私とて、知らぬわけではございません。 ウリエンジェ ですが私たちは、第一世界において、 それと近しい状態にあったのです……。 ウリエンジェ あのときとは事情が違うとわかっていても…… 嘆いて立ち止まるよりは、信じたい。 彼は「生きて」私たちを護っているのだと……。 『■と敗北■侵さ■■星』 アル・エンド やはり、どれほど遠くへ飛ぼうが、そんなものだ。 アル・エンド 血の海は満ち続け、痛みは止め処もない。 壊し、壊され、戦いの輪廻は巡り続ける……。 アル・エンド ならば、高潔な竜として…… そうあった者の最後の矜持として、その輪廻から抜けよう。 アル・エンド 我らは己が断絶を以て、繰り返される戦いを否定するのだ……! エスティニアン ……確かに、うちの星にもそんな道を選べる奴がいたら、 俺は家族を喪わずに済んだだろうよ。 エスティニアン だがな、本当に平和を願ってる奴は、 そんな風に何もかも諦めて、メソメソと燻っていたりしない。 エスティニアン 理想を持って、ぶつかって、傷ついて、 それでも武器より先に手を差し伸べようとする…… エスティニアン そうしてこそ悲しみの連鎖を断ち切れると、 俺を救った男が、命を張って示していた……! エスティニアン お前たちのやっていることは、高潔でもなんでもない。 不貞腐れたガキの負け惜しみだ。 エスティニアン それっぽっちで…… 譲れないものを背負って戦い抜いた、 俺とコイツを止められるものかよ! アルフィノ エスティニアン……ッ! エスティニアン 近寄るな! エスティニアン なるほどな…… こいつが、この場所を行き止まりにしていた想いか。 エスティニアン 行け、相棒……! アリゼー そんな……エスティニアンは……!? グ・ラハ・ティア 風が、吹いてる……? アルフィノ 動き出したんだ……。 ここはもう、行き止まりじゃない……! アルフィノ 創りかえたんだ……サンクレッドがしてくれたように…… 彼が……エスティニアンが……! アリゼー アルフィノ……。 アルフィノ 行こう……風の吹く方へ……! 私たちを、必ず、先へ導いてくれるはずだ……! 『尊厳と平和』 ウリエンジェ ですが「行き止まり」を生成するにあたっては、 ここが終点であることを強く願う存在が欠かせません。 ウリエンジェ 今後、また進む道が見つからないようなことがあれば、 「この場所で終わりを願っているのは誰か」 という点に着目してみてください。 グ・ラハ・ティア ……なんで、それを今、オレたちに言うんだ。 ウリエンジェ Tobariさんを選んだのは、 隠しごとをしないと、誓ったからです。 一度くらいは、ちゃんと果たしませんと……。 ウリエンジェ あなたを選んだのは……そうですね…… 水晶公と結んだ密約の、対価でしょうか。 ウリエンジェ 私はかつて、水晶公の信じた道を…… あなたの犠牲によって世界を救うという策を、 共犯者として受け入れました。 ウリエンジェ だから今度はあなたが、 己の良しとする結末に向けて進む私を、 どうか受け入れ、見守ってほしい……。 グ・ラハ・ティア そんな風に言われたら、断れるわけないだろ……! ウリエンジェ ……はい。 姑息な手を使った私を、どうかお許しください。 ウリエンジェ そうまでしても、気づかぬふりはできないのです。 私の中に見つけたもの……ここまで生きてきて得た真実…… ウリエンジェ どんなときならば、私は強く立てるのかという、答えに……。 『文明の発展』 ヤ・シュトラ ……あなたたち、落ち着いて聞いて頂戴。 ヤ・シュトラ じき私の身体も消える…… それをもとに戻す方法について、心当たりがあるの。 ヤ・シュトラ ハイデリンの力を受けた、アゼムの召喚術。 魂さえ残っていれば、それで私たちを喚び戻せるかもしれない。 ヤ・シュトラ でも駄目、それでは道がまた途絶えてしまう。 あえてこの話をしているのは、可能性に気づいても、 使わないと約束してほしかったからよ。 ヤ・シュトラ 私たちは、全員の力で勝ちにきた。 だからこそ、託されたときは進みなさい……ただ前へ! ウリエンジェ ご一緒させてください。 諜報活動でもなし、人が多くて困ることはないでしょう? ヤ・シュトラ ウリエンジェ……。 ウリエンジェ ……私は、あなたほど堅固な意志を持ちません。 迷い、後悔することも少なくない。 ウリエンジェ されど、こんな私でも誰かとともに在り、 背中を押すことができる…… ウリエンジェ それを……この旅で学んだことを、信じたいのです。 ウリエンジェ 幸いにして、数多の預言詩を学んだ身…… 事実を婉曲にし、解釈の幅を持たせることにかけても、 少々自信がございます。 ウリエンジェ 私は願う…… あなたやサンクレッド、エスティニアンに抗う力を。 そして残る者たちに、進む力を与えんと! ヤ・シュトラ ……確かに、悪くないわ。 ちっとも負ける気がしないもの。 『文明の発展』
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ファダニエル お初にお目にかかります。 我が名は、アシエン・ファダニエル。 以後、お見知りおきを……。 ▼何を企んでいる? ファダニエル ずいぶんと不躾な質問ですねぇ……。 ま、いいでしょう。 ファダニエル 私は、かつてこの世界に訪れた「終末」を再現したいんです。 各地にニョキッと生やした塔は、その計画の一環…… 過激なスペクタクルを生み出してくれる予定の装置です! アルフィノ 終末を再現……!? そもそも古き人たちや……アシエンだって、 その破滅を回避するために行動してきたはずだ!! ファダニエル 大正解……! そこまで知ってるということは、オリジナルを葬ったのも、 あなたたちで間違いないようですねぇ。 ファダニエル 確かに、アシエンの悲願はあなたの言うとおりです。 でも私個人としては、これっぽっちも興味がなくて……。 なにせ、所詮は代替品の転生組ですし? ファダニエル おかげでエリディブスにはよく睨まれたものですが、 あなたたちのおかげで小言を言われることもなくなりました! 嗚呼スッキリ! ファダニエル ということで……私はアシエンとしての力を、 自分自身の欲望のために使うことにしたんですッ! ファダニエル 壊れかけのこの世界を、 完全に、徹底的に、その痕跡すら残さずに壊したいッ……! アリゼー 何よそれ……それが何になるって言うの……!? どうしてそんなこと望むのよ……ッ! ファダニエル そんな無意味な問いを発する存在に死んでほしいからです! ファダニエル あなたも、 ファダニエル あなたも、 ファダニエル あなたにも、 ファダニエル ぜひ死んでいただきたい!! ファダニエル 私はねぇ、死にたいんです! 周りを盛大に巻き込んで、傷つけて、苦しませて! ファダニエル だから根本的に違うんですよ。 生きたいと願っている、あなたたちや古代人とは……。 ファダニエル ああ、反論とか説得とかはしなくて結構ですよ。 私自身も、自分の主張に正義があるだなんて思っていないので。 ファダニエル ただのワガママで世界を壊すだけですから、 そちらもせいぜい、おもしろおかしく抗ってください。 ファダニエル それでは皆々様、これよりは我ら「テロフォロイ」が、 この星を蹂躙させていただきます! ファダニエル 新生せし終末の幕開け、 存分に、お愉しみください……! 『もうひとつの未来』
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ラザハンの都を有するサベネア島 豊穣海の南東に浮かぶ、その豊かな島では 異種族同士の戦いと衝突が繰り返されてきた その度に文化は混ざり合い 独自の発展を遂げている さながら 彼等の用いる錬金術のようだ ひとつの国として安定してからは 中立を宣言し 侵略者を寄せ付けずにいるが――さて 極彩色の島を 悪意が塗りつぶし始めている お前たちはそれを―― それを―――― ――本当にどうにかできるのか? 『ぐらりサベネア旅情』 カンガ おいらたちの神様たちについて知りたいって? へぇ、珍しいお客さんもおったもんだなぁ。 カンガ あんたらの故郷ではどうか知らんけど、 サベネア島には、そりゃあ多くの神様たちがおわすのさ。 カンガ その神様たちは、大きくふたつにわけられててなぁ……。 知恵に優れ、ヒトの姿をした「マヌシャ神群」と、 力に優れ、獣の姿をした「ムリガ神群」さ。 カンガ それらをあわせて「神獣」っていうのさ。 うちのばあちゃんも、神様を「神獣さん」なんて呼んでたよ。 カンガ 「神獣」は容姿も性格もバラバラで、 荒事が好きな神様もおれば、穏やかな神様もおるんだよ。 まるで、今のおいらたちみたいにさ! カンガ そして、自分たちの知識や経験を、 「訓え」として島の住民にわけてくださったんだ。 おいらたちは、今も「訓え」を大事に暮らしてるよ。 『神々が住まう館』 ハズヴェーダ 島に伝わる神話を知りたいと? ええ心がけじゃ、わしがなんでも話してやろう。 ハズヴェーダ 昔々、この島では、人の姿をした「マヌシャ神群」と、 獣の姿をした「ムリガ神群」が争い続けていた……。 ハズヴェーダ やがて、ムリガの神々はマヌシャの神が持つ知恵を求めて、 自身の頭を、彼らの頭にすげかえたのじゃ。 ハズヴェーダ 一方、マヌシャの神々も、ムリガの神の絶大な力を欲した。 そうしてやはり、頭をすげかえてしまったのよ。 ハズヴェーダ こうして、知恵と力を兼ね備えた神々が誕生し、 彼らによって、長きにわたる戦いが収められたのだという。 ハズヴェーダ 以来、マヌシャ神群は獣の面をつけ、 ムリガ神群は人の手足を模した似姿をとることで、 互いを称え合うようになったのじゃよ。 『神々が住まう館』 サベネア島に鎮座する巨大な岩 ラザハンの都は 奇妙にもそこにへばりついている 入り口に掲げられた「真眼」の国章は 彼らの神話を彩る神々の眼─── あらゆる真理を見抜くものとされている その視線を浴びながら門をくぐれば 島の暑さにも劣らぬ熱気を感じたものだ 商人たちが客を引く声 踊り子の舞踏とともに響く音楽 香と窯からのぼる煙が 空気までも染め上げる 溢れる色に目を回した旅人を 継ぎ接ぎの路が 誘い込んで帰さない ───そんな風景も今は沈み 真眼は果たして いかなる真理を見ていることか 『太守の判断』
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サベネア島に鎮座する巨大な岩 ラザハンの都は 奇妙にもそこにへばりついている 入り口に掲げられた「真眼」の国章は 彼らの神話を彩る神々の眼─── あらゆる真理を見抜くものとされている その視線を浴びながら門をくぐれば 島の暑さにも劣らぬ熱気を感じたものだ 商人たちが客を引く声 踊り子の舞踏とともに響く音楽 香と窯からのぼる煙が 空気までも染め上げる 溢れる色に目を回した旅人を 継ぎ接ぎの路が 誘い込んで帰さない ───そんな風景も今は沈み 真眼は果たして いかなる真理を見ていることか 『太守の判断』
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月の監視者 よく来てくれた、Tobari。 それに、初めての来訪者たちも。 クルル 月の監視者さん。 ハイデリンをよく知るあなたに、お聞きしたいことがあります。 クルル 私たちは、神域にある碑文を解読しました。 そこに記されていたのは、十二神それぞれの役割、 そして、「監視を司る、名を得ぬ者」という十三番目の存在……。 クルル これはもしや、あなたのことではないでしょうか? クルル 十二神は、世界分割後の古くから存在している。 あなたが彼らについて知っていることがあれば、 どうか教えていただきたいのです。 クルル 人と戦うことで叶えたいという、十二神の願い……。 その真相に近づくために。 デリック …………俺からも、頼む。 月の監視者 なるほど……。 人はそこまでたどり着いたのか。 月の監視者 ならば、貴殿らの問いに目を背けず、 向き合うべきだろう……。 月の監視者 ただし、私はあくまでハイデリンに創りだされた機構(システム)。 古き人の記憶も継承してはいるが、完全には程遠いものと、 承知しておいてもらいたい。 月の監視者 まず、貴殿らの推察のとおり、 十二神が碑文に記した、十三番目の「監視を司る者」とは、 この私のことを指している。 月の監視者 そう、貴殿らが十二神と呼んでいる存在もまた、私と同じ…… ハイデリンによって創りだされた機構なのだ。 月の監視者 彼らの使命は、分割されることで、 不安定化するであろう星の均衡を保つこと……。 そのために、それぞれ異なる十二の権能を有している。 月の監視者 そして私が、かつて実在したある学者を素としているように、 彼らにもまた、機構を形作るうえでのオリジナルがいる。 月の監視者 そのいずれもが、終末を退けた後、 星を新たな命に託すべきと考える者たち…… いわゆる「ヴェーネス派」に属していた。 月の監視者 仔細な経緯は記憶していないが、 おそらくヴェーネスが、人柄、能力、経験などを考慮し、 重責を担うに足る者を選んだのだろう。 グ・ラハ・ティア だから神々は、まるで人のような個性を持っているのか……。 月の監視者 その点については、オリジナルの個性だけではなく、 人の信仰による影響も大きいはずだ。 月の監視者 祈りを捧げる際、人は神に対して、 願いを叶えうる存在であってほしいと、想いを抱く。 月の監視者 つまり、長い長い時間の中で、 神は人によって信仰という名の理想を託されることで、 今の形に「成っていった」と言える。 クルル 祈りや願いの効力は、 ほんの微かだったとしても実際に機能している、と……。 ラハくんの仮説は当たっていたようね。 月の監視者 十二神はそうして変わりながらも、ヴェーネスの志をもとに、 人への過度な介入は控えていたはずだ。 月の監視者 それは、思うに…… 人の神として望まれる在り方と、背反することもあっただろう。 月の監視者 ハイデリンが消え、貴殿らが終末を真の意味で退けた今、 十二神は、彼らなりの答えを出した。 月の監視者 その真意は私が語るべきことではない。 しかし、人を害するものであろうはずがないことは、 同じくハイデリンに創りだされた者として、保証しよう。 スノーゲイム ええ! 神々が私たちを気にかけてくださっているのは、 これまでの言動からしても、疑いようがありません。 グ・ラハ・ティア 話が聞けてよかった。 十二神と、ハイデリンやあなたとの関係について、 確証が得られたよ。 グ・ラハ・ティア こうなったら彼らを信じて、突き進んでみるしかないな! クルル ありがとうございました、月の監視者さん。 では、私たちは「オムファロス」に戻って、 改めて彼らの願いに耳を傾けようと思います。 月の監視者 ああ、貴殿らと十二神の行く末に幸あるよう、 私もこちらから見守っている。 月の監視者 よい旅を……。 クルル なんだか様子がおかしいわ。 神々の依り代が、いなくなっている……? 壮健で勇ましい声 準備が整ったのさ! 壮健で勇ましい声 ああ、もう待ちくたびれたよ! 知的で柔和な声 これ、リムレーン。 人に対しての開口一番がそれかい……? 海神リムレーン 仕方ないだろう! サリャクだってこの日を待ち望んでいたんじゃないか? 知神サリャク それはそうとも。 だが、やっと人の子らと直接対話する機会が巡ってきたのだから、 丁重に言葉を尽くそう。 知神サリャク やあ、人の子らよ。 月の監視者に会い、我らの正体に辿りついたのだね? 知神サリャク そう、我らはハイデリンに創られし、星の補助機構。 知神サリャク エーテル豊かなエオルゼアの各地に神域を置き、 地脈の集まる、この星の中心にオムファロスを据えて…… 惑星アーテリスの均衡を保ってきたのだ。 グ・ラハ・ティア ああ、その話は月の監視者から聞いてきた。 だが、オレたちには、まだわからないことがあるんだ。 グ・ラハ・ティア 前回、記録した神域の環境エーテルを分析してみたんだが、 神々は少なからず、人との戦いで消耗しているはず。 グ・ラハ・ティア 星の均衡を保つための存在として、 人と戦うことは、本当に問題ないのか? デリック 心配してくれてありがとうな。 でも、大丈夫だ。 ▼どういうこと? デリック 隠していて、すまない……。 デリック ほかの神々が、依り代に神使の動物や魔法生物の形を用いる中、 人の孤独に沿う使命を持った放浪神だけは…… 彼らの内に紛れるために、人の似姿を選んだ。 デリック そして、俺たちの願いを叶える者を、 オムファロスへと誘う役目を担い…… 今ここで、その役割を終える。 旅神オシュオン 俺が、旅神オシュオンだ。 スノーゲイム どうしてそんな大事なことを黙って……!? 旅神オシュオン 俺の正体も、戦う理由も…… 本当のことを知ったら、 人は俺たちと戦ってくれないんじゃないかと思っていたんだ。 旅神オシュオン だけど杞憂だったな。 君たちは俺たちの言葉に耳を傾け、想いを感じ、 どうするべきかを考えながら、ここまで来てくれた。 旅神オシュオン Tobari…… すまないが、そいつのことを頼む。 旅神オシュオン そして、神域の最奥で真実を伝えよう。 旅神オシュオン ……だから、待っているよ。 海神リムレーン アタシたちのハレの舞台さ! 心してかかってきな! 知神サリャク 愛しい子ら……。 奔流となり、向かっておいで。 グ・ラハ・ティア デリックは人の似姿をとった、 放浪によって人の孤独に沿うための神、か……。 グ・ラハ・ティア そしてオレたちを神域に招き入れるために探検家を名乗り、 聖コイナク財団に情報を持ち込んだ……。 グ・ラハ・ティア いや、嘘をつかれたとは思わないし、 悲しさとか憤りとかがあるわけじゃないんだ。 でも、なんというか、少し寂しく思ってさ。 クルル ラハくんの気持ち、わかる気がするわ。 私たちに対して親身に関わってくれたからこそ、 急に遠くへ行ってしまったみたい……。 クルル いま思えば、彼がほかの人と距離を保とうとしていたのも、 戦う未来を見越してのことだったのかもしれないわね……。 ベイビーオポオポ ウキィー……。 クルル そうよね、あなたも寂しいわよね……。 スノーゲイム でも、やっぱり、 一緒にいてくれたからこそデリックさんの…… いえ、十二神の想いに応えたいですね。 クルル そうね、十二神はずっと…… この星に生きる人々を見守ってくれていた。 クルル 機構として星を補助する役割を遵守しながらも、 意思ある存在として、人の想いに寄り添って……。 クルル 月の監視者も保証してくれたことだし、 私たちは最後まで、十二神の願いに沿いましょう。 グ・ラハ・ティア ……なら、やることは決まってるな。 グ・ラハ・ティア 「向かってこい」といざなったのは、知神サリャクだったな。 Tobariはほかの冒険者たちと一緒に、 ここから神々のもとへ向かってくれるか? グ・ラハ・ティア 十二神全員と戦った後になにが起こるか、まだわからない。 オレはもしものときのため、この場所の安全確保に努めるよ。 グ・ラハ・ティア あんたなら大丈夫だって信じてる。 神々との戦いは、頼んだ! 『華めく神域 タレイア』
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エリディブス ……エルピス? ふむ、確かにそれは私たちの時代にあったものだ。 エリディブス もっとも、私が知るのは花の名前ではなく、 「ある場所」の名前としてだが。 エリディブス エルピスは、創造魔法で生み出された生物の実験場だった。 そこで生態を調べ、認可された種だけが、 世界に解き放たれたんだ。 エリディブス そして、もうひとつ……。 先の話に出たオリジナルのファダニエルが、 十四人委員会に入る前、そこの所長を務めていた。 エリディブス そのころの……座に就く前の彼の名は「ヘルメス」という。 エリディブス とはいえ、それらの事実と終末の関係性はわからない。 エリディブス 君が持ってきてくれた記憶のクリスタルは、 あくまで十四人委員会に関するもの…… 就任前の情報には乏しいんだ。 エリディブス エルピス自体も、かつての終末で壊れ、残骸すら残っていない。 何か秘された事実があったのだとしても、 君が行って暴くことは…… エリディブス いや……君はエルピスにいた……。 私はそれを……見た覚えがある……。 エリディブス おかしい、そんなはずはない……。 この記憶の断片は、なんだ……? エリディブス これは……どうして……こんなにも…………。 エリディブス ……すまない、記憶が混濁したようだ。 だが、おかげでひとつ、思いついた手がある。 エリディブス 君が過去の…… ヘルメスが所長をしていた時代のエルピスに行く、という手だ。 エリディブス 恐らく、誰の目にも見えないし、声すらも届かない……。 エリディブス よしんば干渉できたとしても、 君がやれるのは、せいぜい見聞きすることだけだ。 根本的な解決は望めないだろう。 エリディブス なぜなら、君が帰ってくる「ここ」は、 あくまで終末が起きたという歴史を辿った世界…… エリディブス 過去で何をしたところで、悲劇をなかったことにはできない。 今の苦しみをなくしてはくれないんだ。 エリディブス ……それでも行くのか? 敵であった私に、命を委ねてまで。 エリディブス わかった……。 ならば私も、調停者の最後の責務として、 君を送り届けるとしよう。 『指し示されたエルピス』 エリディブス よし、それで準備は完了だ。 間もなく門が開く……星見の間の方に移動してくれ。 エリディブス いい調子だ。 エーテルも順調に流れ込んでいる。 エリディブス これなら、私の魂も含めて使い切ってくれるだろう。 エリディブス 何を驚く。 言っただろう、これが「最後の」責務だと。 エリディブス ゾディアークが散った今、私がここで永く微睡む理由はない。 エリディブス 私は還る……そしてまた、会いたい人たちがいるんだ。 夢ではなくて、大地の上で。 エリディブス だから、振り返らずに行くがいい。 君が「光の戦士」なら……。 ――ハイデリンよ 私は先に逝く 真なる者 旧き人も 残すところは君だけだろう 最後のひとりは いちばん寂しい その役回りを譲ることが ゾディアークからの意趣返しだ 残された者の意地で 君と新たな英雄のやり方で この星を どうか―― 『指し示されたエルピス』 懐かしい雰囲気の青年 ねえキミ……それ、視えてるでしょ? 聞き覚えのある声の青年 ……視えてない。 私には何も、視えてない。 懐かしい雰囲気の青年 えー、そんなわけないでしょ。 懐かしい雰囲気の青年 ほら! 薄くてちょっとわかりにくいけど、 魂の色がアゼムとすごくよく似てる。 懐かしい雰囲気の青年 もしかして、彼が創ったものかな? 使い魔だとしたら、魂持ちなんて珍しいね。 聞き覚えのある声の青年 ……知るか。 あいつ関連なら厄介だ。 似て異なるものなら、さらに厄介だ。 聞き覚えのある声の青年 結論、関わらないにかぎる。 さあ行くぞ。 懐かしい雰囲気の青年 うーん、何か訴えようとしてるみたいだけど、 これじゃあ会話もままならないね。 懐かしい雰囲気の青年 キミ、少し存在を補強してあげなよ。 どうせ魔力余ってるでしょう? 聞き覚えのある声の青年 お前、人をなんだと思ってるんだ……。 懐かしい雰囲気の青年 もちろん、善良なる親友だとも! こうして遠路遥々つきあってるんだから、 頼みのひとつくらい、聞いてくれるに違いない! 聞き覚えのある声の青年 ……おい、目を閉じていろ。 さもないと酔うぞ。 聞き覚えのある声の青年 もう目を開けてもいいぞ。 懐かしい雰囲気の青年 フフ、フフフフ……待って……。 ちょっとまだ小さくないかい……? 聞き覚えのある声の青年 頭部の大きさからして、こんなところだろう。 これ以上だと圧が強すぎる。 懐かしい雰囲気の青年 なるほど……フフ……。 ヒュトロダエウス ということで……はじめまして! ワタシはヒュトロダエウス、創造物管理局の局長さ。 ヒュトロダエウス 隣にいるのがエメトセルク。 正真正銘、十四人委員会の一員だよ。 ヒュトロダエウス キミの名前は? 言葉、わかるかな……? ヒュトロダエウス いいね、会話ができるなんて優秀だ。 ワタシもそう呼ばせてもらうとするよ。 ヒュトロダエウス それで、キミはどこからきたの? あれだけ不安定だったんだ、 ここで創造されたものではなさそうだけど……。 ヒュトロダエウス わからない……あるいは、答えられないのかな……? よし、じゃあ質問を変えてしまおう。 ヒュトロダエウス キミはどうしてここへ? 何をしたいんだい? ▼ヘルメスを探しにきた ヒュトロダエウス ……驚いた。 ワタシたちと同じだなんて。 ヒュトロダエウス ねえ、やっぱりアゼムの使い魔なんじゃない? 本当は一緒に来たかったとか。 エメトセルク もしそうだったら自力で乗りこんで来るだろう、あいつの場合。 ヒュトロダエウス ……おっしゃるとおりで。 ヒュトロダエウス 失礼したね。 ワタシたちは魂の色が視えるんだけど、 キミのそれが、友人の色によく似ていてさ。 ヒュトロダエウス 加えて、目的まで一緒だったものだから、 早合点してしまったんだ。 ヒュトロダエウス ワタシたちは、ここの所長であるヘルメスと話をしにきた。 加えて、彼の働きぶりを知るためエルピスを見学したいんだ。 ヒュトロダエウス ……厳密には、それはエメトセルクの目的で、 ワタシはただの案内役なんだけど。 仕事上、ここには何度か来たことがあるからね。 ヒュトロダエウス ということで…… よかったら、キミも一緒に来ないかい? 勘違いのお詫びに、案内するよ。 エメトセルク おい、そんな素性も得体も知れないものを、 公務に連れていけるわけがないだろう。 ヒュトロダエウス いいじゃない、怪しいと思うなら余計に、 そばに置いて見ておかないと。 ヒュトロダエウス それに、不思議な生き物を連れているなんて、 ここじゃむしろ当たり前さ。 ヒュトロダエウス ようこそ、創造生物たちの実験場…… 空の果てのエルピスへ! エメトセルク さて……どんな事実が待っているやらだ……。 『指し示されたエルピス』 ---- エメトセルク さっきから何だ、人の顔をじろじろと……。 ヒュトロダエウス うん、気持ちがいいね。 それにほら、空に手が届きそうだ! ヒュトロダエウス キミにどこまでの知識があるかわからないから、 案内役として、少し説明をしておこうかな。 ヒュトロダエウス ワタシたちの扱う創造魔法は、 エーテルを素とし、イデアを設計図として、 無機物から生物まで森羅万象を綾なす技だ。 ヒュトロダエウス 各自が考案したイデアは、 ワタシの勤め先でもある「創造物管理局」に提出されて、 審査、分別、管理される。 ヒュトロダエウス ここエルピスには、そのうち「生物」に類するものと、 一部の「魔法生物」に類するものが送られてくる。 そして、さらに詳しく観察、研究されるのさ。 ヒュトロダエウス フフ……なかなか興味深い施設だろう? ワタシたちと一緒に、見回ってみようよ。 『指し示されたエルピス』 『ペタルダは翻る』 ヒュトロダエウス さてさて…… ワタシたちの探している「ヘルメス」は、ここの所長。 そして彼自身も創造生物の研究をしているんだ。 ヒュトロダエウス ということで、まずは職員たちの居住地に、 向かおうと思うんだけど…… ヒュトロダエウス ……うーん、キミのその格好は、どうにも目立ってしまうねぇ。 ヒュトロダエウス エメトセルクが、一応お忍びというか抜き打ちで来てるから、 もう少し馴染む外見にしてもらった方がいいかな。 キミ、普通のローブを創ることはできるかい? ヒュトロダエウス ダメか。 じゃあエメトセルク、キミが代わりに創って…… エメトセルク 厭だ……私は魔力を分け与えたんだぞ? 拾ったお前が面倒を見ろ。 ヒュトロダエウス つれないなぁ。 エメトセルクってば、ほぼ無尽蔵みたいな魔力の持ち主だから、 こんなのまったく問題にならないはずなんだけど。 ヒュトロダエウス よし、じゃあ最終的にはワタシが形を創るとして、 せっかくだし、できるところまでは自分でやってもらおうかな。 そこの階段を下りて「芽吹の玄関」に行こう。 ヒュトロダエウス 思ったとおり、ちょうど良さそうな相手がいるね。 キミにこの、「エーテルロープ」を渡そう。 ヒュトロダエウス それを使って、ローブのもととなる生物を捕まえてきてほしい。 ヒュトロダエウス この場所には「キアネ・ペタルダ」「コーキネ・ペタルダ」、 そして「イアンティネ・ペタルダ」という3種類の蝶がいる。 うち、いずれか2種類を1体ずつ……ってところかな。 ヒュトロダエウス 「エーテルロープ」は、使用者の魔力に応じた能力を発揮する。 エメトセルクが見た目を繕ったとはいえ、 キミが有するエーテルの量は、人に遠く及ばない……。 ヒュトロダエウス だから、しっかり蝶を弱らせてから、 「エーテルロープ」で捕まえるんだ。 がんばってね! エメトセルク ダメだダメだ、私は手伝わないぞ。 待っててやるだけ、ありがたいと思え。 ヒュトロダエウス この場所にいる3種類の蝶のうち、2種類を1体ずつ、 しっかり弱らせてから「エーテルロープ」で捕まえるんだ。 がんばってね! ヒュトロダエウス ……うん、完成! ヒュトロダエウス はい、よかったらこれを着てね。 ローブや靴、標準的な服装一式だ。 ▼生き物をローブに……? ヒュトロダエウス より正確には、生き物を「エーテルに戻し」て、 創造魔法によってローブに創り変えているってところかな。 ヒュトロダエウス 種類の違う蝶を集めてもらったのは、 それぞれが有するエーテルに属性バランスの違いがあるからさ。 混ぜることによって、より均整のとれた服ができる……。 エメトセルク 熱心に教え込むのはいいが…… そいつが人らしい服を着たところで、 多少なり視る眼がある奴には、すぐに異質だとバレるぞ。 ヒュトロダエウス まあねぇ……。 でもほら、遠目だけでも誤魔化せれば、 キミの「抜き打ち」の体裁を保つのに役立つじゃない。 ヒュトロダエウス 彼の言うとおり、キミが異質な存在であることは、 そのローブを着ていようが見抜かれてしまうだろう。 ヒュトロダエウス そういうときは、下手に言い訳せずに、 自分は使い魔だと名乗ってしまった方がいい。 実際のキミが何なのかは置いておくとして……ね? ヒュトロダエウス 問題は、誰の使い魔を名乗るかだけど…… ヒュトロダエウス うん、アゼムにしてしまおう。 それなら多少変なことをしようが、あれこれ聞いて回ろうが、 「そんなものかな」って説得力がある。 エメトセルク いない奴を勝手に使う……。 ヒュトロダエウス いないからこそ、だろう? ヒュトロダエウス それじゃあ、キミの素性はひとまずそういうことにして、 職員たちの居住地に向かおうか。 エメトセルク まあ、そうだな…… アゼムの使い魔というのは、適当な言い訳だ。 あいつも、不満があるなら日頃の行いを正せという話だ。 エメトセルク もとの大きさなら、人の子どもに思えないか……だと? そんなわけがないだろう…… 少なくとも、生物としての強度が完全に別物だ! ヒュトロダエウス 準備はいいかい? それなら、目指すはここから北…… 「アナグノリシス天測園(てんそくえん)」だ。 ヒュトロダエウス エルピス全域に研究対象である動植物が放たれているけれど、 天測園もまた、職員たちの居住地であると同時に、 創造生物を観察する場でもあるんだ。 ヒュトロダエウス とりあえず行って、適当な職員に声を掛けてみよう。 ヘルメスの居場所を教えてもらうためにね。 『アナグノリシス天測園』 ヒュトロダエウス ああ、彼女でよさそうだ。 エメトセルク 何をしているのかと思えば…… その植物も創造魔法で創られたものか。 天測園の観察者 あら、あなた方は……? ヒュトロダエウス やあ、所長のヘルメスに会いたいんだけど、 彼は今どこにいるかな? 天測園の観察者 その赤い仮面、十四人委員会の方ですね。 いらっしゃる予定なんてあったかしら……? ヒュトロダエウス ちょっと、抜き打ちで確認したいことがあってね。 協力してくれると嬉しいな。 天測園の観察者 そういうことでしたら……。 天測園の観察者 ヘルメスは、いつもどおり、創造生物の観察に出ています。 ここ数日は水棲生物の担当だったはずですから、 園内の水場にいるのではないかと。 ヒュトロダエウス 園内の水場だね、ありがとう。 観察の邪魔をしてしまって、ごめんよ。 エメトセルク おい、ヒュトロダエウス。 私は初対面になるが、 お前は何度かヘルメスに会ったことがあるんだろう? エメトセルク だったら、わざわざ聞いて探さずとも、 エーテルを追えるんじゃないか? ヒュトロダエウス うーん、もちろん、できないことはないんだけど…… ヒュトロダエウス ああ、ワタシとエメトセルクはね、 少し変わった力を持っているんだ。 ヒュトロダエウス エーテルを、普通よりも深く広く視ることができる眼…… キミの魂の色がわかったのも、そのおかげさ。 ヒュトロダエウス ヘルメスのエーテルだって、覚えていないわけではないよ。 ただ、それで探してしまっては、機会損失というものだ。 ヒュトロダエウス せっかくの視察なんだから、 彼が管理するエルピスを見回りながら探す方が、 より人柄や働きぶりもわかるというものじゃない? エメトセルク もっともらしく言ったものだ……。 エメトセルク お前、仮にも同行者なんだ。 探す手伝いくらいはできるな? エメトセルク 資料によると、ヘルメスは深緑の短髪をしているそうだ。 それを頼りに探せるだろう。 エメトセルク 言っておくが、公的な場でフードを被らずにいるのは、 エルピスだからこそ認められている特例だ。 危険な生物もいる以上、視野は広くしておくべきだからな。 エメトセルク お前にどんな常識が刻まれているかは知らんが、 ほかの場所で、こんな個を主張するような真似はするなよ。 マナー違反だぞ。 ヒュトロダエウス まあまあ! おかげで、容姿で人を探すなんていう、 めったにない貴重な経験ができるわけだしさ。 ヒュトロダエウス さあ、ヘルメスを探して、水場を見ていくとしようじゃないか。 青い有翼の少女 アンビストマは、不思議なお顔、ね? うー、ぱー、るー、ぱー、って感じがする! ヘルメス 君は…… 青い有翼の少女 あなた、みんなと、ちがう……! 青い有翼の少女 あの、仲間、もしかして、わたしたち…… だから、その、仲良く…… 青い有翼の少女 ううー、待って、待ってね…… 青い有翼の少女 こんにちは! こんにちは! 聞こえますか……? 青い有翼の少女 私はあなたに敵対する者じゃありません。 あなたの音を聞き、想いを感じ、考えを知りたいのです。 青い有翼の少女 どうか、仲良くしてくれませんか? 青い有翼の少女 へへ……仲良くし、ませんか! ヒュトロダエウス ああ、見つけられたんだね。 ヘルメス ヒュトロダエウスか。 会うのは、久しぶりだ……。 ヒュトロダエウス そうだねぇ、職場同士は、しょっちゅう連絡しあってるけど。 今日はキミに会いたいって人たちを連れてきたんだ。 ヘルメス 十四人委員会の……。 エメトセルク エメトセルクだ。 お前が所長のヘルメスで間違いないな? ヘルメス ……ああ、ヘルメスだ。 アーモロートからでは、遠かっただろう。 エメトセルク まあな……。 だが、エルピスの用途を思えば仕方のないことだ。 こいつに案内役を頼む羽目になったのは不本意だがな。 ヒュトロダエウス 失礼しちゃうなぁ。 ワタシはいつだって善良な友人だというのに。 ヒュトロダエウス それからこちらが、さっきプロピュライオンで拾った…… ヒュトロダエウス ……って、なんだか懐かれてるね。 そっちの青い子は、ヘルメスの使い魔かい? ヘルメス 彼女は、メーティオンという……。 「流星」を意味する名だ。 ヒュトロダエウス へぇ……ずいぶんと構成するエーテルが薄いんだね。 これだと、あまりに脆い気がするけれど……。 ヒュトロダエウス 創造物管理局にも、届け出てないでしょ? イデアを見た覚えがないや。 ヘルメス 彼女は、自分の個人的な研究のために創造した。 けれどまだ、成果を得ていない段階だ……。 ヘルメス だから申請できていないが、いずれは伺うつもりでいる。 そのときは、よろしく頼む……。 ヒュトロダエウス 了解、確かにキミはここの所長であると同時に、 飛行生物創造の第一人者だからね。 こだわりもあるんだろう。 ヒュトロダエウス 申請、のんびりお待ちしているよ。 エメトセルク それも結構なことだが、こちらも仕事の話がある。 エメトセルク ……私が来た時点で、概ね察しているだろうがな。 ヘルメス 承知した……。 ひとまず、奥の館で待っていてくれ。 ヘルメス 自分も、観察対象たちを造物院に返したら…… メーティオン ヘルメス、どうした? ヘルメス アンビストマが……1匹……足りない……! ヒュトロダエウス ふむ、その子たちと同じエーテルなら、 あっちの方向……敷地の外にいるみたいだね。 それも、木の上だ。 エメトセルク ……木に登ったのか? あの手足で? ヘルメス ミトロン院が空を泳ぐ魚を創ってから、 水棲生物に浮遊能力をつけるのが流行っている……。 ヘルメス アンビストマも、わずかに……がんばれば、木くらい登れる。 だが、降りられないのかもしれない……! メーティオン わたしも、さがすー! エメトセルク ……どうするんだ、残りのこいつらは。 ヒュトロダエウス フフ……フフフ…… ここは、手分けを、するとしようか……フフ……。 ヒュトロダエウス すまないけれど、ヘルメスを追って、 手伝ってあげてくれるかい? 残りのアンビストマは、ワタシとエメトセルクで見ているよ。 エメトセルク なぜこんなことに……。 「独創的かつ有益な水棲生物の創造」がミトロン院の理念だが、 何がどうして空を泳がせた……。 エメトセルク そもそも、それは「水棲」か……!? ヒュトロダエウス アンビストマ……そこにいる水棲生物は、 確かに最近登録申請されたイデアだよ。 現在ここで研究の真っ最中ということなんだろうね。 ヒュトロダエウス 悪いけど、キミはヘルメスを追って捜索を手伝ってあげて。 残ったアンビストマは、ワタシたちで見ておくよ。 メーティオン ヘルメスー、平気ー!? メーティオン ヘルメス、木の上にアンビストマ見つけた! よじ登って、助けようとした! メーティオン そしたら、アンビストマ、ヘルメス踏んで下りてきた! ヘルメス、ぐるんってなって、今! ▼ヘルメス、大丈夫? ヘルメス ああ、大丈夫だ……見苦しいところを……すまない……。 ヘルメス ひとまず、少し離れていてほしい。 巻き込まないという……保証ができない……。 ヘルメス ウッ…………。 メーティオン ヘルメス、平気? 大丈夫? ヘルメス あ、ああ……大丈夫だ……。 心配をかけて悪かった、メーティオン。 ヘルメス それに………… ヘルメス Tobari Seto……。 おもしろい響きの名前だ。 新種の生物という感じがする……。 ヘルメス ありがとう、わざわざ追いかけてきてくれて。 ヘルメス 君も無事で何よりだ。 だが、いくら浮遊能力があるといえど、 高い木から落ちたら怪我をしてしまうかもしれない。 ヘルメス 今後はどうか、気をつけてほしい。 ほかの仲間たちも心配…… ヘルメス …………。 ヘルメス ほかの仲間たちを、置いてきてしまった……! ヘルメス そうか、エメトセルクとヒュトロダエウスが……。 よかった……あとで彼らにもお礼を言わなければ……。 ヘルメス 今さらになってしまったが…… エルピスの所長として、君たちを歓迎しよう。 どうぞよろしく。 メーティオン ヘルメス、無事! アンビストマ、無事! よかったね! 『深くにある想い』 ヘルメス よし……エメトセルクたちが困っているといけない。 まずはみんなで、彼らのもとへ戻るとしよう。 メーティオン 観察の期間、ずっと放す子と、造物院に戻す子がいる。 アンビストマ、造物院に戻す子! エメトセルク やれやれ……。 これでやっと大事な話ができそうだ。 ヒュトロダエウス こっちは異常なしだったよ。 みんな、のんびりしたものさ。 『深くにある想い』 ヘルメス 改めて、各方に迷惑をかけた……。 おかげさまで、アンビストマはみんな元気だ。 ヘルメス 自分は彼らを、待機場所に送り届ける。 魔法で転移させるから、そう時間はかからない。 ヘルメス 天測園の北側に、ほかよりも大きな館がある。 1階が打ち合わせに使える場になっているから、 そこで待っていてもらえるだろうか? エメトセルク 了解だ。 適当に待たせてもらうから、 お前は今度こそ、そいつらを取り逃がすなよ。 ヘルメス 君も、話に同席するのであれば、北の館へ……。 エメトセルクたちと一緒に、待っていてほしい。 エメトセルク ヘルメスに指定されたのは、ここで間違いなさそうだな。 エメトセルク ……だが、お前はダメだ。 同席はさせられない。 エメトセルク やましい話じゃないが、人の今後を左右する大事な話だ。 どこから来たのかも言えないような奴に、聞かせられるものか。 エメトセルク なんだ、食って掛かる気か? ▼こちらにも引き下がれない事情がある エメトセルク だったら、その事情とやらを明らかにしたらどうだ。 納得できるものなら、協力するぞ。 ヘルメス ……自分は、彼に同席してもらっても構わない。 エメトセルク ヘルメス……だが、こいつは……。 ヘルメス メーティオンに気に入られた存在だということは、 自分にとって、どんな言葉で論じられるよりも信用に値する。 ヘルメス それに……第三者がいてくれた方が、冷静でいられそうだ。 エメトセルク ……わかった、お前の意見を尊重しよう。 エメトセルク 静かに聞いているんだぞ。 ヘルメス それで、話というのは、やはり……。 エメトセルク ああ、ファダニエルが座を降りることを決めた。 後任として、お前を推挙している。 エメトセルク 十四人委員会としても、お前の実績と深い知識を買って、 その提案を受ける方向で動いている。 エメトセルク あえて面識がない私がここに来たのは、 公正な目で近況を確認するため。 エメトセルク そして何より、お前自身の意志を問うためだ。 エメトセルク 現ファダニエルも、もともとはここの所長だ。 公私ともに、お前と親交があったと聞く。 エメトセルク 座を譲りたいという旨も、何度か話をしていたそうじゃないか。 だから予測がついていたんだろう? ヘルメス ……そうだ。 「私が為すべき仕事を終えるときには、お前を推そう」と、 あの方は、何かにつけておっしゃっていた。 エメトセルク とてもじゃないが、喜んでいるようには見えないな。 それほど十四人委員会の名を背負うのが嫌か? ヘルメス いや……そうじゃない……そうじゃないんだ……。 ヘルメス 委員会に推挙してもらえたことは、光栄に思う。 研究ばかりの自分には、過ぎるほどの申し出だ。 ヘルメス だが、現ファダニエルが座を降りようとしていること…… それそのものが、割り切れない……。 ヘルメス ……やはり、彼は……星に還るのだろうか……。 エメトセルク そのつもりだとは聞いている。 過去に十四人委員会に属した者も、 ほとんどが退任とともに還っているしな。 メーティオン 星に還るは、死ぬ、のこと……? ヒュトロダエウス おや、珍しいね。 エルピスではそう呼ぶ方が主流なのかい? その言葉を使う人は、滅多にいないと思っていたけれど。 ヒュトロダエウス 我らは星の意志であり、細胞である……。 この命こそが星に流るる血の一滴、 己が身のごとく星を育め……。 ヒュトロダエウス それが、ワタシたち「人」の役割だよ。 星を善くすることで、そこに生きるすべてのものが、 幸せでいられるようにするわけだね。 ヒュトロダエウス みんな、そのために識り、考え、創り出してきた。 おかげで原初のころは荒々しかったという星は、 これほどまでに穏やかに、優しいものになった。 ヒュトロダエウス 星に還るというのは、 そうして星を育んだ者にこそ与えられる選択肢だ。 ヒュトロダエウス 大いに生き、己のやるべきことを果たしたと思ったときに、 人々はそれを選ぶ……。 ヒュトロダエウス 最期の瞬間はいつだって、それは美しいものさ。 エメトセルク 十四人委員会に加わった者とて、その流れからは逸脱しない。 ここで存分に役目を果たせたら、 まさしく還るにふさわしいと、多くの者は考える。 エメトセルク 私たちの座は、就いた者にとって命数と同義だ。 ……ごく一部の例外を除いてな。 エメトセルク ファダニエルが還るのを認められないのは、 彼の功績がそれに値しないと考えているからか? エメトセルク 知らないわけはないとおもうが…… あの御仁は、多くの素晴らしいイデアを生み出した。 エメトセルク こと、新たな動物を創ることにかけてはな。 エルピスでの経験を活かし、いくつもの種を生み出したものだ。 ヘルメス もちろん、それはよくわかっている。 自分は……ただ…… ヘルメス あれほど偉大で、命を知る人であっても、 やはりそうして終わりを選ぶのか、と……。 ヘルメス 不甲斐ない……。 こちらの動揺が、彼女にまで伝わってしまったようだ。 ヘルメス 同席を勧めておいてすまないが、 少しの間、彼女を連れ出してやってはくれないか……? 気分転換をした方がいい。 エメトセルク わからんな……。 ヘルメスの奴は、何にそれほど抵抗を感じている? ヒュトロダエウス 思ったより、話が難航しそうだね。 キミはヘルメスが言っていたとおり、 メーティオンと外を回ってくるといい。 ヘルメス すまない……この埋め合わせは、あとでまた……。 メーティオン Tobari、あの、ごめんなさい……。 わたし、外でるね……。 メーティオン よかったら、一緒に、お散歩いこう……? メーティオン ……ヘルメスは、死ぬこと考えると、すごく悲しくなる。 メーティオン ヘルメスが……まわりの人が悲しいと、わたしも同じに悲しい。 そういう風に、創られてるから……。 メーティオン でも、もう大丈夫! だから、仲良くお散歩、希望します! メーティオン あなた、目的、エメトセルクと違う……? どうして、エルピスいる……? メーティオン エルピスと、ヘルメス知るため! じゃあ、じゃあ、わたし紹介する! メーティオン わたし、ひとつ教えたら、あなた、ひとつ教える……どう? ▼よしきた! メーティオン やったー! とても、とても、嬉しい! メーティオン じゃあね……えっとね…… そこの広場で、「メムノン」と話すはどう? メーティオン このとおり、わたし「口で会話」、とても下手。 でもメムノン、話すの上手! きっとあなたの役立つ、から、行こう! メムノン おやおや、あなたは……ふむ…………。 メムノン 人に似せているようですが、まるで玩具の人形のよう…… ということは、メーティオンと同じく、擬人型の使い魔ですね。 どうかしたのですか? メーティオン あの、Tobariに、ここのこと教えてほしい! メムノン なるほど、彼は新しく来た使い魔なのですね。 ええ、お安い御用ですよ。 メムノン 前提として、人は星を善くしていくという使命を帯びています。 創造魔法で新たなものを創るのも、そのための行いです。 メムノン しかし、無暗に創っていては、星にカオスが生じる。 だからこそ、自分たちの創ったものに対して、 適切な判断を下すことが必要になってくるのです。 メムノン エルピスでは、創造物管理局への正式登録に先駆けて、 生物や魔法生物に対して、より詳しい観察と研究が行われます。 メムノン どういった性質を持つのか、生育に適した地域はどこか、 他の種や環境にどういった影響を与えるのか…… メムノン それらをすべて明らかにし、問題なしとされた創造生物のみ、 実際に適切な地域に放つのです。 メムノン ……あなたたちも、星を善くすることを願って創られた存在。 ヘルメスたちの言うことを聞いて、おりこうにするのですよ。 メーティオン わたしたち、おりこうだから散歩してる! 教えてくれてありがとう、メムノン。 メーティオン Tobari、エルピスのこと、ひとつわかった? そしたら、わたしからも、質問していい……? メーティオン じゃあね、まずはね…… あなたは、どこからきましたか! ▼とても遠いところから メーティオン うーん、じゃあ、わからないかも……。 わたし、地上はあんまり詳しくないから……。 メーティオン ああ、だけど…… その場所への、あなたの想いは、伝わってくる……。 メーティオン ハッ……いけない……! わたしの力、話してない……! メーティオン じゃあ次は、それ教える! だから、天測園の中で、ヒマそうな創造生物を探して! メーティオン たしかに、ヒマそう……! メーティオン 名前、なんだっけな……。 そもそも、エルピスに、こんな子いたっけ……? メーティオン ともかく、この子の考えてること、読み取ってみせるね! それが、わたしの力! メーティオン わからない……というか…………無……? メーティオン 違う、違うの、こんなはずじゃなくて……! 待って、待ってね、今度はあなたに…… メーティオン こんにちは! こんにちは! 聞こえますか……? メーティオン これが私の力……。 周囲の想いを読み取り、自分の想いを返しているのです。 メーティオン 知的生命は、届いた想いを無意識のうちに言語化する…… だから、頭の中で私が話しているように聞こえるはずです。 メーティオン 私の「役目」には、この力が欠かせません。 未知の言語を用いる者や、音声に依らない意思疎通を行う者、 あらゆる知的生命と対話ができるようになっています。 メーティオン 代わりに、口述での意思疎通は、あまり上手くありません……。 メーティオン でも、ヘルメスから、 人には隠したい想いもあるのだと習いました。 だから、力を使わずに話せるときは、そうしなさいと……。 メーティオン 私はあなたに、定義するのがとても難しい、 けれど確かな親愛を抱いています。 メーティオン 「私たち」と性質が似ていること…… その想いが、光色のように不思議な複雑さを持つこと…… それらを好ましく感じ、知りたいと思うのです。 メーティオン だから、できるだけ力を介さずに話したい。 少し不便かもしれませんが、どうか、仲良くしてください。 メーティオン ……伝わった? メーティオン じゃあ、じゃあ、わたしもまたひとつ、聞くね! あなたの得意は、何……? ▼戦うこと メーティオン すごい……! じゃあ、危ない創造生物、暴れても、平気ね……! メーティオン ヘルメスも、強い……と思うんだけど…… 戦うの、好きじゃない……暴れてる創造生物でも……。 メーティオン ……もしかして、わたしたち、邪魔? メーティオン Tobari、次、行こう……! 館に近い建物の中に、「エウアンテ」いる。 そこで、またひとつ、教えるね! エウアンテ あらまあ、こんにちは、メーティオン。 今日はお仲間を連れているのね。 メーティオン こんにちは、エウアンテ! あのね、リンゴを、創ってほしい。 メーティオン 瓶に入れて、砂糖、どばどばする! それ、ヘルメスの好きなもの。 だから、Tobariと食べる! エウアンテ リンゴの砂糖漬けね……? 確かにそれは、ヘルメスの好物だけど、 あなたは食べ物を摂るように創られていないのよ。 メーティオン で、でも、砂糖どばどばのリンゴ、わたしも好き……。 エウアンテ あなたは心を通じさせる能力を持つ…… だから彼の歓びを、自分の歓びだと思ってしまっているのね。 エウアンテ この場でリンゴは渡せないけれど、 近いうちに創って、ヘルメスに差し入れるわ。 それを待っていて頂戴ね。 メーティオン Tobari、ごめん……教えるの失敗……。 うまくいったら、あなたの好きも、聞きたかった……。 ▼好きなものを教える メーティオン …………わぁ! すごいすごい、嬉しい気持ち、たくさんね! メーティオン 教えてくれて、ありがとう、Tobari。 わたしも、とても、嬉しくなった! メーティオン ……ヘルメスたち、話し合い、終わったかな? 様子、見に行ってみようか。 ヒュトロダエウス いいところに戻ってきたね。 天測園の中を散歩してきたのかい? エメトセルク なんだ、もう少し長く散歩していてくれたら、 お前を置いて出発できたんだが…… ヘルメス ああ、おかえり、ふたりとも。 気分転換はできただろうか……? メーティオン とても新鮮! とても楽しい! Tobariはね、エルピスとヘルメスを、 観察したくて、ここに来たんだって。 メーティオン だから、教えようとした! エルピスの役割、わたしの意思疎通の方法、 それから、ヘルメスの好物! ヘルメス 最後のは……役立つとは思えないが……。 ヘルメス 彼女につきあってくれて、ありがとう。 こちらも、話し合いがちょうど終わったところだ。 エメトセルク 終わったというか、お前が返事を保留にしただけだろう。 それで仕方なく、先に仕事ぶりの確認をすることにしたんだ。 ヘルメス 面目ない…………。 ヘルメス そんなわけで、このあと、エメトセルクたちを連れて、 いくつか仕事をこなすことになったんだ。 ヘルメス メーティオンを連れ出してくれたお礼も兼ねて、 一緒にどうだろうか……? もちろん、君の役に立ちそうであればだが……。 エメトセルク ひとつ忠告しておくと、そいつは目的こそ私たちと同じだが、 十四人委員会の指示で動いているわけじゃない。 たまたまプロピュライオンで拾っただけだ。 エメトセルク 知られた情報がどこに届くかは、保証しないぞ。 ヘルメス 構わない……。 メーティオンがこれだけ楽しそうなんだ、 悪意ある詮索ではなかったと思う。 メーティオン Tobariは、本当に、優しい。 わたしが教えた分だけ、自分のこと、教えてくれた……! メーティオン ねえ、一緒に行こう! ヘルメスの仕事、発見いっぱい! きっと、あなたが探してる何かも、見つかる! ヒュトロダエウス 毎日のように創造魔法で生み出されたものを視ているけれど、 エルピスで行われている観察は、また主旨が違うからね。 どんな体験ができるか楽しみだ。 エメトセルク 情報は開かれているべし……というのは、 十四人委員会も含めたすべての組織が順守すべき基本原則だ。 エメトセルク だからといって、お前みたいな正体不明にまで、 仕事を見せる必要はないと思うがな……。 くれぐれも、邪魔をするんじゃないぞ。 メーティオン Tobari、お散歩、ありがとう。 今度はヘルメスたちも連れて、みんなで、出発! 『定義は生命を分かつ』 ヘルメス では、仕事の続きに向かうとしよう。 まだ何件か、野に放っている創造生物の観察が残っているんだ。 ヘルメス まずは、天測園の東…… ちょうど先ほどアンビストマを保護したあたりへ。 敷地外に出るから、気性の荒い創造生物には注意してくれ。 エメトセルク ヘルメスめ……。 話し合いのときは、あれほど意気消沈していたのに、 観察の仕事となると、急に積極的じゃないか。 ヒュトロダエウス イアンティネ・ペタルダか。 蝶といえば、たくさんの種類が創られている、 人気の生物のひとつだよ。 ヒュトロダエウス さっき少しだけ捕まえて、 キミのローブに変えさせてもらったけど…… なに、観察に支障をきたすような数じゃないさ。 メーティオン ペタルダ、きれい! ほかにも観察中の仲間、いるけど、 みんな、地上に行けたら、いいね。 ヘルメス これは、しばらく前から放っている新種のペタルダだ。 うん……うん……どこも異常はない……。 ヘルメス 生物として、存在も安定している。 この調子で観察期間を終えれば、 晴れて地上の適切な地域に送られることだろう。 ヘルメス 君は「生物」と「魔法生物」をわけるのは何か、知っているか? ヘルメス 正解は、魂の有無だ。 そして魂というものは、宿すか否かを決められるものじゃない。 ヘルメス 自身のみで生存が可能な形に創られたとき、 うちに魂が生じて、「生物」となる。 ヘルメス 一方で、単独では生存が不可能な形で創られたとき…… たとえば術によって構築されたり、 自然現象に伴って発生するものには、魂が生じない。 ヘルメス 外見が動植物に似ていたとしても、 それら魂なきものは「魔法生物」になるんだ。 ヘルメス ……そう、魂を持つこと、生命になるということは、 人が手出しできない領域の現象……。 自分たちが管理すべきだなんて、おこがましい妄想だ。 ヘルメス さあ、次へ行こう。 報告によると、北の「灯台」のもとに、 ある魔法生物が集まってしまっているそうだ。 エメトセルク ヘルメスの仕事を見ているというのに、 メーティオンに絡まれてたまらん。 エメトセルク まあ、こいつを視るだけでも、 創造主であるヘルメスが特異な研究者であることは、 十分すぎるほどわかるがな……。 ヒュトロダエウス ワタシも、キミには興味があるんだ。 飛行生物創造の第一人者、天を識る者ヘルメス…… その申請前の創造生物を視る機会なんて、そうそうないからね。 メーティオン ヒュトロダエウスと、エメトセルクのことも、知りたい。 どうしてアンビストマ、外ってわかった……? ヘルメス 聞いていたとおりだ。 「雷のプネブマ」が集まっている……。 ヘルメス ここは「灯台」と呼ばれているが、 島を浮遊させたり、周囲の気温を調整したりするために、 属性のバランスを操作する巨大な魔具なんだ。 ヘルメス そのため、周囲よりも特定の属性が強くなることがある。 ヘルメス 雷のプネブマが集まっているのは、 彼らの極端に雷属性に寄ったエーテルを補充するため…… 生物でいうところの「おなかがすいた」状態だからだろう。 ヘルメス ……メーティオンはエメトセルクたちと話し中か。 ヘルメス だったら君が、雷のプネブマたちに、 餌をやってみないか? ヘルメス この「集雷魔法のイデア」を使えば、 使い手の素質によらず、場の雷属性を集められる…… ヘルメス それで、雷のプネブマたちのそばに、雷球を生成するんだ。 彼らにとって、最高のごちそうになるだろう。 ヘルメス 蒔き終えたか。 ……ああ、ほらご覧。 ヘルメス 気に入ってもらえたようだ。 彼らは言葉を持たないが、だから素直に行動で示してくれる。 ヘルメス 言わないからといって、何も感じていないわけじゃない。 人から見て知能が低いからといって、 何もわかっていないわけじゃない……。 ヘルメス 彼らのように魂のない魔法生物だって、 ペタルダのように儚い生物だって、 みんな、思い思いに生きているんだ。 ▼メーティオンは生物? ヘルメス さて……理論上の仮定なら話せるが、 最終的にそれを視るのは、創造物管理局の仕事だ。 ヘルメス ヒュトロダエウスのような視る力のある者には、 きっと正解が見えているのだろうが…… ヘルメス 自分にとっては、どんな分類を与えられようが、 メーティオンはメーティオンだ。 それで十分だと思っている。 メーティオン あれ……もう終わってる……? わたし、視察、邪魔した……!? ヘルメス いや、特筆すべきようなことはしていない。 仕事はまだ残っているから、次へ行こう。 ヘルメス ここから東にある「汐沫(せきまつ)の庭」で観察中の職員たちに、 いくつか確認すべき事項があるんだ。 案内しよう。 メーティオン かわいいけど、気をつけてね。 大きい口、くしゃみもすごい……ヘルメス、最初に吹っ飛んだ! エメトセルク これは……。 いったい何を意図して創造されたんだ……? ヒュトロダエウス ああ、これは創造物管理局でも話題になった生物だよ! ワタシも、すごく気に入ってる。 気の抜けた顔に反して、牙がすごいところとかね! ヘルメス 見事なものだろう? 「アンペロス」という…… 最近観察をはじめたばかりの創造生物だ。 ヘルメス 少しいいか? 経過を聞かせてもらいたい……。 メーティオン それ、エルピス、エルピスの花! メーティオン わたしと、一緒の、エンテレケイア! ヘルメス その花は、この施設で創られたんだ。 それで、エルピスの名を冠している……。 ヘルメス 昔ここに、美しい花を創ることを愛している職員がいた。 彼女が試行錯誤するうちに、偶然生み出したのだという。 ヘルメス おもしろいのは、なんといっても、 周囲の心を映して纏う色を変えるところだ。 ヘルメス ……とはいえ、ここでも地上でも、 陰りなき純白を纏っていることが大半だが。 ヒュトロダエウス へぇ、人の心を映す…… それってどういう仕組みなんだい? ヘルメス 世界には、エーテルとはまた異なる、 「想いが動かす力」というものがある。 ヘルメス 自分たちがエーテルを自在に操るように、 この花は、その力を受けたり、作用させることができる。 ヘルメス ……とはいえ、花自身には明確な意思がない。 だから、周囲の感情によって動いた力を受け、 それを色や輝きといった現象に変換しているんだ。 ニッダーナ アーカーシャは、ラザハン式の錬金術に存在する概念で、 目には見えない力のひとつよ。 想いが動かす力、なんて言われてるんだ。 ヘルメス アーカーシャ……。 その呼び名には心当たりがないが、 話を聞くに、同じものを指しているように思う。 ヘルメス 自分たちはその力を「デュナミス」と呼んでいる。 ヘルメス そして、エルピスの花のように、 デュナミスを操ることができる存在…… ヘルメス 想いを自在に現象へと換えられる存在を、 「エンテレケイア」と呼ぶ。 メーティオン わたしも、わたしも! エンテレケイア! ヘルメス ああ……。 その子は世界で最初の、意思を持つエンテレケイアなんだ。 エメトセルク 待て待て! エーテルとは異なる力、デュナミスだと? エメトセルク そんなもの、私ですら初めて聞くが? ヘルメス 無理からぬことだ……。 まず、デュナミスは人に見えないし、感じ取れもしない。 ヘルメス 理論上は長らく「あるに違いない」とされていたが、 エルピスの花が偶然創造されるまでは、 存在を実証することさえできていなかった……。 ヘルメス 次に、デュナミスは、エーテルと比べてずっと弱い力だ。 普通の状態では、エーテルに押し負け、かき消されてしまう。 ヘルメス だから、自分たちのように多量のエーテルを有し、 何につけてもエーテルを活用する生物は、 デュナミスを使う必要がない……。 ヘルメス まさに、「在って無い」存在だ。 ごく一部の研究者にしか知られていないのも、頷けるだろう。 エメトセルク なるほどな……。 しかし、だとしたらどうしてお前はエンテレケイアを…… メーティオンを生み出した? ヘルメス ……アーテリスは、エーテルが特別に濃い星だ。 それこそ、名の由来になるほどに。 ヘルメス だが、宇宙全体でみれば…… 計算上、すべての質量とエネルギーの68.3%を、 デュナミスが占めると考えられている。 ヘルメス エーテルとは比べ物にならないほど大きいんだ。 それを自在に操れるとしたら……? ヘルメス 緩く流れる水では石を穿てずとも、 滝のように勢いをつければ、岩をも削っていくように…… デュナミスがエーテルに勝る力になるかもしれない。 ヘルメス ……とは言ったものの、実のところ、 自分はそんな大それた目的を持っているわけじゃない。 ヘルメス 天を、宇宙を翔ぶものを、創りたかった。 ヘルメス そのために、星外では補給しにくくなるエーテルではなく、 別の力を利用できるようにしてはどうかと考えたんだ……。 ヒュトロダエウス ああ、だからその子は、極端にエーテルが薄かったのか。 ヘルメス ご明察だ……。 メーティオン あなたも、薄いと感じる! だから、エンテレケイアの、仲間と思った……。 メーティオン ちがう……? ▼きっと仲間だ! エメトセルク いや、お前はそんな上等なものじゃなく、 消えかけのうっすら使い魔もどきだっただろう……。 素性は依然不明だぞ。 ヘルメス エーテルが薄ければエンテレケイアになるというわけじゃない。 だが、デュナミスに干渉しやすくなるのは確かだろう……。 ヘルメス それが、思いもよらぬ勝利や逆転に繋がるかもしれない。 君の特性として、大切にするといい……。 ヘルメス ああ、待たせたままになっていた……。 まだいくつか確認したいことがあるから、済ませてくる。 ヒュトロダエウス デュナミスやエンテレケイアについては、ワタシも初耳だよ。 「エルピスの花」が創造物管理局に申請されたのも、 ワタシが職に就く前だったんだろうね。 メーティオン エンテレケイアでも、なくても、わたしとあなた、薄い仲間。 はじめて会うから、嬉しい! ヘルメス こちらの用件も間もなく終わりそうだ。 『最良の貢献』 エメトセルク デュナミス…… まさか、この期に及んで認知していない力があるとはな。 しかも、星外ではそちらの方が多い……か。 エメトセルク もっとも、私たちは星とともに、星のために生きる存在だ。 エーテルが満ちているのにデュナミスを利用するなど、 確かに不条理でありえない話だ。 エメトセルク それはそれとして、ヘルメスの知識は目を見張るものがある。 現在の十四人委員会に天文の専門家がいないという点でも、 奴が次期ファダニエルになるのは悪くない…… エメトセルク だが、いかんせん、本人の気が進まないときた! 理由も、奴の中では筋が通っているのだろうが、 こちらには理解しがたい……。 ▼エメトセルク自身は、なぜ十四人委員会に? ヒュトロダエウス おおっと、その話を聞きたいかい!? エメトセルクが何を見込まれ、 どうして十四人委員会に入ったのか! ヒュトロダエウス いいとも、このワタシが説明しよう。 始まりは、そう………… エメトセルク やめろ、黙れ、お呼びじゃない。 エメトセルク 知るべきは私じゃなくヘルメスだ。 さあ、あいつの仕事ぶりを、引き続き視察していくぞ。 ヒュトロダエウス 恥ずかしがるような話じゃないんだけどなぁ。 Tobari、あとで機会があったら、 コッソリ教えてあげる エメトセルク …………なんだ。 知るべきは私のことじゃなく、 ヘルメスのことだと言っているだろう。 ▼十四人委員会について勉強したい エメトセルク どうした唐突に……。 だがまあ、無知なまま同行されるよりはいいか……。 エメトセルク 十四人委員会は、世界が正常に営まれ、 星がより善い未来へ進んでいくように、 諸々の大方針を決定する機関だ。 エメトセルク 名のとおり十四の座があり、 抜きんでた実力を持つ者が、それぞれ推薦によって就任する。 エメトセルク 座によって「特定の分野に長じている者が就く」ものと、 「特定の使命に対し、適した実力を持つ者が就く」 ものがあってだな。 エメトセルク 前者は、水棲生物創造の専門家が就く「ミトロン」の座、 陸棲生物の創造と畜産の専門家が就く「アログリフ」の座…… エメトセルク 菌類や植物創造の専門家が就く「ハルマルト」の座、 医療を牽引する者が就く「エメロロアルス」の座…… エメトセルク そして、創造魔法の基礎理論を追求し、 最高難度を誇る幻想生物創造を果たした者が就くことのできる、 「ラハブレア」の座などがそれにあたる。 エメトセルク 後者は、芸術を振興させる役の「ウルテマ」の座、 弁論と知識を充実させる役の「イゲオルム」の座、 規律の制定と秩序の維持を行う「パシュタロット」の座…… エメトセルク 冥界、すなわちエーテル界を見守る「エメトセルク」の座と、 物質界、すでに存在する物事の理を解明する、 「ファダニエル」の座…… エメトセルク そして、お悩み受付係の「アゼム」の座なんかだな。 エメトセルク ……そんなサラリと大事な話をしていいのか、だと? 寝ぼけたことを言うな、子どもですら知っている基礎知識だぞ。 しっかり頭に叩き込んでおくんだな。 メーティオン エンテレケイアでも、なくても、わたしとあなた、薄い仲間。 はじめて会うから、嬉しい! ヘルメス 待たせてすまない。 こちらが確認しておきたかったことは、 すべて確かめることができた。 ヘルメス アンペロスも、このままいけば、 無事に地上に放たれることになるだろう。 ヘルメス ただ……それとは別に、気がかりな話を聞いたんだ。 この近くで行われている「カリュブディス」の観察が、 思わしくない状況になっているらしい。 ヘルメス 次は、その現場に行ってみようと思う。 ヘルメス エメトセルクとヒュトロダエウスも、出発しよう! 天測園がある浮島、「ノトスの感嘆」の北側だ! エメトセルク 鳥……いや、蛇…… それともヒレを持つ海洋生物か……? ヒュトロダエウス カリュブディスだね。 だけど、個体ごとにエーテルの属性バランスが少し違う…… ヒュトロダエウス ということは、イデアをもとに創った第一世代じゃなくて、 そこから繁殖させたものかな? メーティオン こっちの子だけ、青くて、ぴかぴか……? ヘルメス カリュブディスの観察、ご苦労様。 一部の個体に問題が出ていると聞いたのだが……。 悩ましげな観察者 ええ……そうなんです……。 悩ましげな観察者 カリュブディスは、海洋生物をもとにしながら、 陸上で生活できるように構造を調整したもの。 風属性との親和性を高めることで、飛行が可能です。 悩ましげな観察者 イデアから創った個体には問題がなかったので、 繁殖させて経過を観察していたんですが…… 悩ましげな観察者 第三世代の中に、 海洋生物としての性質が強い個体が生まれたんです。 悩ましげな観察者 水属性に偏った分、風属性への親和性が弱まり、 何度試しても飛べなくって……。 悩ましげな観察者 第三世代でこの変化とは、ちょっと不安定すぎますね。 悩ましげな観察者 今回は見送りということで、一度全部「エーテルに戻し」ます。 風属性との親和性をさらに上げるよう、 創造物管理局を通じて、イデアの調整依頼を出そうかと。 ヘルメス …………確かに、水属性への偏りが強いことで、 ほかの個体よりも、風の制御が難しいのかもしれない。 ヘルメス だが、飛行能力がないと断定するには早すぎる。 失敗をしたことで、飛ぶのを恐れているのかもしれない。 ヘルメス 自分が「転身」してともに飛び、 その子がコツを掴むまで、魔法で風の制御を手伝おう。 悩ましげな観察者 えええっ!? い、いや……そこまでしなくとも……。 エメトセルク なんだ、「転身」を知らないのか? 知識が中途半端だな……。 エメトセルク 「転身」は大量のエーテルを使って、 己の身体の外に、もうひとつの身体を創ることだ。 エメトセルク 肉体という枷をなくし、望む力に適した形を得ることで、 能力は飛躍的に向上するわけだが…… エメトセルク それを他者の前で行うことは、力の誇示に等しい。 ローブを脱いで走り回るのと同等の、恥ずべき行為だ。 エメトセルク お前……普段からそんな簡単に、 転身するなどと言っているのか……? ヘルメス ち、違う……! 自分の転身は、風を操り、空を飛ぶのに都合がいいんだ! ヘルメス 観察ひとつに大袈裟だと思うかもしれないが、 カリュブディスたちにとっては、命が懸かっている事態だ。 ヘルメス こちらも最善を尽くして補佐をするべきであって、 それを恥ずべき行為だとは思わない……! エメトセルク いや、しかしだな………… ヒュトロダエウス ふむ…………。 ヒュトロダエウス だったらワタシに、いい案がある。 エメトセルクは、その飛べないカリュブディスを、 ほかの個体から離れた場所に移動させてくれないかい? ヒュトロダエウス ほかのみんなは、この場に残ってもらえるかな。 ちょっとした準備が必要だからさ。 エメトセルク ……どんな悪知恵を働かせる気だ? ヒュトロダエウス まっさかー! キミだって「ヘルメスが軽率に転身していた」なんて、 十四人委員会に報告しにくいでしょ? ヒュトロダエウス だから……ね? ワタシを信じて、さあ行った行った! エメトセルク ……こいつを借りていくぞ。 ヘルメス この短時間で名案が浮かぶなんて、 さすが創造物管理局局長だ……! メーティオン 登録、見送りなったら、 今のカリュブディス、みんな「死ぬ」になる……。 きっと、絶対、飛ばしてあげよう…… ヒュトロダエウス さて、エメトセルクは向こうに行ったね。 そこでワタシの考えた作戦なんだけど…… ヒュトロダエウス ズバリ、エメトセルクに、 カリュブディスの補助をやってもらうのさ! ヒュトロダエウス 彼なら、転身しなくても空を飛べるし、 風脈だって視えている。 ヒュトロダエウス カリュブディスの飛行を補助する風魔法だって、 適切に繰り出してくれるはずだよ。 ヘルメス それは、そうかもしれないが…… さすがに申し訳なさすぎるのでは……? ヒュトロダエウス 大丈夫、大丈夫! さっきも言ったけど、キミがヒョイッと転身してたって、 当代のファダニエルに報告するよりは、いくらも気が楽さ! ヒュトロダエウス いいかい、Tobari。 まずはキミが、エメトセルクに「頼みがある」と切り出すんだ。 ヒュトロダエウス すると彼は、まず間違いなく厭だと言うだろう。 それで怯んではいけないよ。 しつこく「お願いだ」と伝えれば……勝てる! ヒュトロダエウス よーし、それじゃあ突撃だ。 キミたちの健闘を祈っているよ! Tobari Seto 頼みがある エメトセルク い・や・だ・こ・と・わ・る!! エメトセルク ……いや用件は知らんが、 ろくでもない入れ知恵があったのは察したぞ。 諦めろそして別案で出直せ……! Tobari Seto お願いエメトセルク エメトセルク いや、だから私に言われてもだな……! ヘルメス 君ならば、そのカリュブディスが飛ぶのを助けてくれる…… 必ずそうしてくれるはずだと聞いた……! ヘルメス 偉大なるエメトセルクよ、どうか頼む。 その子に飛び方を教えてやってくれ……! メーティオン じゃないと、ヘルメス、 今からここで、だいたんに、転身する! ヒュトロダエウス おやおや、こうなったら、 手を貸してあげたほうが早いと思うなぁ。 エメトセルク 何が「おやおや」だ! 仕組んだのはお前だろう……! ヒュトロダエウス そんな人聞きの悪い。 ワタシはただ、そういう素晴らしい選択肢もあるって、 提示をしたまでさ。 メーティオン お願い、エメトセルク! エメトセルク はぁ……私は手伝いのために来たんじゃない。 それだけは、よくよく、覚えておけよ。 エメトセルク ……おい、地上からカリュブディスを飛ばすのはお前がやれ。 私が力を貸すのは、空中での補助だけだ。 ヒュトロダエウス それじゃ、ワタシたちは、このあたりから見物していようか。 ヒュトロダエウス さっきの質問だけど…… ほら、エメトセルクがなぜ十四人委員会に入ったのかって話。 ヒュトロダエウス 実は、最初に十四人委員会への誘いを受けたのは、 彼じゃなくワタシだったんだ。 エーテルを視る眼を買われてね。 ヒュトロダエウス ……でも、ワタシは断った。 確かに視ることにかけては人並み以上だけれど、 あくまでも視るだけだ。 ヒュトロダエウス エーテルを操作する方は、どちらかというと下手な部類なのさ。 実際、転身もできないしねぇ……。 ヒュトロダエウス 視て、識ることができても、 結果に対応するすべがなくちゃ仕方ないだろう? ヒュトロダエウス その点、エメトセルクは完璧だ。 エーテルが視えるだけじゃなく、それを自在に引き寄せて、 強大な魔法を使うことができる。 ヒュトロダエウス あれほど偉大な魔道士を、ワタシはほかに知らないよ。 ヒュトロダエウス だからワタシは彼を推したんだけど…… 彼を推薦する声は、ほかにもたくさん届いていたんだ。 それも、世界中からね。 ヒュトロダエウス なんでも、以前彼に手を貸してもらった人たちが、 「彼の実力は確かなものだ」って声を上げたらしい。 ヒュトロダエウス フフ……当人は驚いたんじゃないかな。 彼としては、人助けをしてたつもりなんて、 これっぽっちもなかったようだからね。 ヒュトロダエウス ……ワタシとエメトセルクには、 もうひとり、仲のいい友人がいるんだ。 ヒュトロダエウス それがまあ、なんというか面白い人でね。 やらなくてもいいことにイチイチ首を突っ込んで、 あわや大惨事! みたいなことが常で……。 ヒュトロダエウス エメトセルクは呆れてばかりだけど、 まあ……心配もしているわけさ。 ヒュトロダエウス だから呼ばれればついていくし、 必要だと判断すれば、助っ人に駆けつける。 ヒュトロダエウス 結果として、周りからは、 エメトセルク自身が人助けをしてるように思われたってわけだ。 ヒュトロダエウス 本当に、とびきり愉快な友人たちさ! ヒュトロダエウス 彼らの望みが叶うようにすること、 それがワタシにできる、最良の星への貢献だ。 ヒュトロダエウス エメトセルクは、 十四人委員会の座は命数に等しいというけれど…… ヒュトロダエウス だったらワタシの命数は、 友人たちのそれに等しいのだろうと思うよ。 ヒュトロダエウス いけないね、つい語っちゃった。 どうにもキミには親近感が湧いてしまうものだから……。 ヒュトロダエウス やっぱり、その色……キミの中にある色のせいかな。 これほど似ているのに違うものだなんて……そんなこと、ある? メーティオン すごい、カリュブディス、じょうず! ヒュトロダエウス うん、あれならもう大丈夫、飛ぶ練習は終わりでよさそうだ。 ヒュトロダエウス 近くまで行って、エメトセルクに手を振ってあげなよ。 終了の合図代わりにさ。 ヒュトロダエウス ほら、浮島の端まで行って、 エメトセルクに手を振ってあげなよ。 終了の合図代わりにさ。 メーティオン Tobari、みてみて! カリュブディス、すごいの! エメトセルクの魔法のおかげ! ヘルメス 飛べた……飛べたんだ、あれほど自由に……! 本当によかった…………。 エメトセルクが、こちらに気づいたようだ。 カリュブディスに指示を出し、ゆっくりと陸地に向かっていく。 ヘルメス ありがとう、エメトセルク。 カリュブディスが、君の適切な指導のおかげで、 あんなにも悠々と飛べるようになった……! ヒュトロダエウス 本当、危なげなかったね。 おかげで、のんびり休憩できてしまったよ。 エメトセルク よく言う……。 エメトセルク 最初の方こそ補助が必要だったが、 後半は、ほとんど自力で飛んでいた。 あの調子なら、今後は補助もいらないだろう。 悩ましげな観察者 みなさん、おつかれさまです……! 悩ましげな観察者 少し離れたところから見ていましたが、 このカリュブディスでも、しっかり飛べていましたね。 ヘルメス これで、水属性に偏ったカリュブディスにも、 飛行能力はあると実証された。 ヘルメス 今回は人が補助したが、彼らは群れを成す性質がある…… 経験が蓄積されていけば、同じような個体が生まれても、 群れの仲間が補助するようになるかもしれない。 ヘルメス その点もふまえて、もう少し観察を続けてほしい。 悩ましげな観察者 ヘルメス所長がそう言うのであれば……。 悩ましげな観察者 ただ、そういった可能性に賭けるよりも、 水属性に偏った「例外の個体」が生じないよう、 イデアを調整してもらう方が確実だと思うのですが……? ヘルメス …………すでに彼らはここにいるんだ。 まずは目の前のものと、徹底的に向き合ってくれ。 悩ましげな観察者 はーい、了解です。 メーティオン ヘルメス…………。 ヘルメス ……大丈夫だ。 ヘルメス さて……。 直近で予定していた仕事は、これですべて終了となる。 ヘルメス ここで一旦休憩にするにせよ、 別の仕事場を視察してもらうにせよ、 ひとまずは、アナグノリシス天測園に戻るとしよう。 ヒュトロダエウス なかなか興味深い視察だったよ。 最後はとくに……フフ、良い思い出になったとも! ヘルメス 今さらだが、こんな他愛もない仕事でよかったのだろうか……。 君は、退屈をしなかったか……? メーティオン お仕事、完了! 創造生物、今日はみんな元気で、よかった。 ヒュトロダエウス なかなか興味深い視察だったよ。 最後はとくに……フフ、良い思い出になったとも! ヘルメス 今さらだが、こんな他愛もない仕事でよかったのだろうか……。 君は、退屈をしなかったか……? メーティオン お仕事、完了! 創造生物、今日はみんな元気で、よかった。 エメトセルク …………なんだ。 無理やり手伝いをさせたことに、謝罪でもしてくれるのか? エメトセルク だとしたら不要だ。 私は手っ取り早い対処法として、手伝っただけだ。 断じて、お前たちの押しに負けたわけじゃない……。 『炎狼リュカオン』 ヘルメス Tobari…… こうして戻ってきたわけだが、 君の求めていた情報は、少しでも得られただろうか? ▼デュナミスの件が、関係あったかも…… ヘルメス デュナミスが、君の目的と関係しているのか……? それはまた、ずいぶんと珍しい案件のようだ。 熟練の観察者 おや、ヘルメス所長が、 ちょうどいいところにいてくださった。 ヘルメス ……自分に何か用だろうか? 熟練の観察者 いやね、またあの炎狼「リュカオン」が、やらかしたんですよ。 熟練の観察者 今日は野原に放って動向を観察する予定だったんですが、 あいつときたら、放った途端に大暴れ。 近くにいた怪鳥オキュペテを、片っ端から殺したんです。 ヘルメス 食事は十分に足りていたのだろうか? オキュペテから、リュカオンを挑発したりは? 熟練の観察者 そのあたりの不備はありませんよ。 単純に、リュカオンは気性が荒すぎる。 熟練の観察者 非常に完成された、美しい生物であることは間違いないので、 そういった報告を受けた上でも、 創造物管理局はイデアの登録に踏み切るでしょう。 熟練の観察者 ただ、あくまでイデアを保管しておくだけで、 実際に世界に放たれることはない…… そんなケースに落ち着くんじゃないかと思います。 熟練の観察者 エルピスにおいても、もう研究すべき点はありません。 間もなく、主担当のドーロスが、 観察用に創造したリュカオンを「エーテルに戻す」でしょう。 ヘルメス ……現場はどこだ? 熟練の観察者 そこの門を出て、道なりに南西へ…… しばらく進むと正面に見えてくるはずですよ。 ドーロスたちがまだ残っているかはわかりませんが。 メーティオン あっ、待って、ヘルメス……! エメトセルク これも奴の仕事なら、私には見届ける義務がある。 すぐに追いかけるぞ。 メーティオン 重たい想い、満ちてる……。 悲しくて、悔しい……きっとヘルメスの……。 ヒュトロダエウス この鳥……オキュペテも、決して弱い生き物ではないはずだよ。 ヒュトロダエウス 見てのとおり大型で、牛や馬に似た屈強な脚と、角を持つ。 それによって、鳥でありながら地上での戦いも得意とする…… というコンセプトだったはずだからね。 エメトセルク これはまた、ずいぶんと派手に暴れたな……。 当のリュカオンは、どこへ行った? ヘルメス 爪痕に噛み傷……それから火傷の痕…… 間違いない、炎を繰る狼、リュカオンにやられたんだ。 ヘルメス だが、リュカオンと、観察者たちの姿がない。 もう引き上げてしまったようだ。 ヘルメス 主担当を務める「ドーロス」は、 この先にある「十二節(じゅうにせつ)の園(その)」を観測拠点にしているはず。 自分はそこへ向かって、彼から事情を聞いてくる。 ヒュトロダエウス 一応、ワタシとエメトセルクで、 リュカオンが逃げ出したという線がないか視ておくよ。 そうだとしたら、危ないからね。 ヘルメス 感謝する。 のちほど「十二節の園」で合流しよう。 ヘルメス メーティオンは、Tobariの案内を。 君たちは焦らずに来てくれ……! メーティオン Tobari、一緒に行こう。 このまま南西、橋のむこうが、十二節の園! メーティオン この先が、十二節の園…… ヘルメスは、「ドーロス」探してるはず。 わたしたちも、探そう! メーティオン 「ドーロス」は確か、金の髪を束ねた、男の人。 観察者、いっぱいいるけど、ふたりでなら、見つけられるはず! メーティオン あっ、いた! ドーロス! 金髪を束ねた男性 うん? 誰かと思えば、メーティオンじゃないか。 お使いでも頼まれたのか? ヘルメス ドーロス、見つけたぞ……! ヘルメス 君たちも探してくれていたんだな。 聞き慣れた声がしたおかげで、彼に気づけた。 協力に感謝する。 ヘルメス 君は、炎狼リュカオンの観察を担当していたな。 彼らはどうした? ドーロス どうもこうも、あれだけ暴れちゃ、造物院に返すのも難しい。 ドーロス ひとまず魔法の檻に入れて、郊外に待機させてるが…… レポートを提出し次第、「エーテルに戻す」つもりだ。 ヒュトロダエウス 彼の報告に嘘はないと思うよ。 ワタシたちが視た結果と一致してるからね。 ドーロス 何だよ大勢で……! しかも、十四人委員会……!? エメトセルク いろいろと事情があってな。 だがお前が気にする必要はない、そちらの話を続けろ。 ヘルメス リュカオンが、オキュペテを殺してしまったと聞いた。 彼らの気性は荒く、世界に放つことは認められない……と。 主担当である君の見解も、そうなのだろうか? ドーロス ああ、リュカオンは他の生物に対して異常なまでに攻撃的だ。 そして、戦闘能力は大抵の種族を凌駕している。 ドーロス あんなものを世界に放てば、 どこであれ、先住の生物たちを根絶やしにするぞ。 ヘルメス 調べた個体が、偶然そういった性質だったという可能性は? ドーロス ないな、何体か創ってみたが、そこに違いは見られなかった。 ドーロス 「カイロス」で記憶を白紙化して、 学習過程や環境を変えてみてもダメだ。 エメトセルク カイロス……? ドーロス 記憶操作の機構だよ、ヘルメスが創り上げたんだ。 ドーロス あれを使えば、都度生物を創り直さなくても、 記憶を消したり改変したりして、 別の環境で育成した場合の観察ができるってわけさ。 エメトセルク なんてものを創ってるんだ……。 エーテルの放射量によっては、 パシュタロットがスッ飛んでくるぞ。 ヘルメス 法を犯してはいないはずだ……ギリギリ……。 それに、決して人に使うことのないよう、 所長権限で規制をかけている。 ヘルメス 記憶を操作するなど、到底好ましいことではないが…… 違う育成環境を試すために、創られた生物が殺められるのは、 どうしても看過できなかった……。 ドーロス 殺めるだなんて、大袈裟な! 「エーテルに戻して」改めて創造してるだけだろ? ドーロス 所長はどうもそこが気になって仕方ないらしいが、 俺たちがやってるのは、星を善くするための、大事な選定だ。 ドーロス 何回創り直してでも、しっかり観察すべきだし、 在るべきじゃないものは、きっちり消去する。 その必要性は、誰に問うても、議論の余地すらないと思うぞ。 ヘルメス ……わかっている。 自分だって、世界に脅威を解き放ちたいわけじゃない。 線引きはできているつもりだ。 ヘルメス だが、自分たちの判断ひとつに、 創られたリュカオンたちの命が懸かっているんだ。 ヘルメス 観察の不足や不備はなかったか、 考慮しそこねている可能性はないか、 念入りに確認すべきだ……。 ドーロス なら、詳しく報告をするから、一緒に検討してくれ。 ヒュトロダエウス その話し合い、ワタシたちも立ち会っていいかな。 エメトセルクの視察の一環としてさ。 ヘルメス ああ、もちろん構わない……。 ヘルメス 彼らを談話室へ……そこで話をしよう。 ヘルメス 自分の使命はわかっている。 だが、創造されたリュカオンたちの命に責任を持つことも、 エルピスで働く者の使命じゃないのか……。 メーティオン 人には、人ではないものが生きてること、わからない…… それは魔法と同じで、管理すべきもの……。 メーティオン ヘルメスは、それが…………。 『伝えたい気持ち』 ヘルメス そういうわけで、自分たちは話し合いをしてくる。 しばらく掛かりそうだが、君は…… ヘルメス ……メーティオン? どこか、具合が悪いのか? メーティオン つらくなってるのは、わたしじゃない。 わたしに流れ込んでくる、ヘルメスの心……。 メーティオン Tobari、わたし、あなたといる。 ヘルメスたちの話し合い、行かない……。 ヘルメス ……すまないが、任せてもいいだろうか。 ヘルメス ありがとう……。 それじゃあ、行ってくるよ。 メーティオン わがまま、ごめんなさい……。 だけど、一緒に、やってほしいことある……。 メーティオン ヘルメス、話し合い、多分とても悲しくなる。 だから優しいこと、嬉しいこと、歓び、探しておきたい……! メーティオン あのね、ヘルメス、いろんな知識あるけど、 エルピスにくる創造生物で、いちばん好きなの、 「花」なんだって。 メーティオン ほとんどの生物は、新しいこと、美しいこと、 優れていること、望まれる……。 メーティオン だけど花は今でも、 贈る相手や、伝えたい気持ちに似合うもの、創られる。 それが好ましい、ヘルメス言ってた。 メーティオン だからわたし、ヘルメスに花、贈りたい! 創るのはできないけど、あるものから選ぶはできる! メーティオン Tobari、わたしと一緒に、 ヘルメスに贈る花、探してください……! まず、園の中から……お願いします! 鮮やかな紫色をした大輪の花が、 あちこちの枝で咲き誇っている……。 メーティオン きれいだねぇ……! 明るい色、大きな花びら、とても華やか! メーティオン ……でも、ヘルメスには、ちょっと元気すぎるかも。 贈る相手を想うから、花、好ましいって言ってた。 別のも、探してみていい……? すらりと伸びた美しい樹だ。 メーティオンとともに、樹冠を見上げた……。 メーティオン ……花、ついてないね。 せめてリンゴがついてたら、砂糖どばどばにして、 ヘルメス大喜びだったのに……。 メーティオン うーん……。 次は、十二節の園の外、見てみよう! メーティオン 十二節の園の外にも、草花、たくさん! いいの、見つかるといいな……! 花畑の中で、花々が美しく咲き誇っている。 色の異なる花で、模様が描かれているようだ。 メーティオン これなら、さっきより、ヘルメスに似合うかも……? メーティオン だけど、花壇の中にあるのは、「触らないで」の意味。 観察に必要だったり、毒持ってる植物だったりする……。 メーティオン ほかのところに生えてる花、いいのあるかな……? もう少し、進んでみよう……! すぐ近くに、うねうねと妖しく動く、 妙に背の高い花が生えている……。 メーティオン この子は、コーネイオン! 動物みたいに、意志を持って、動く花! メーティオン よく、うしろ向いてるヘルメスに、種をぶつけて遊んでる! 贈りものには…………ダメだよね。 メーティオン それにしても、Tobari、よく見てる……! すごいね、一緒ならきっと、 ヘルメス嬉しいもの、探せるね……! メーティオン Tobariは、お仕事、何してる? 探すの上手で、観測者みたい! 小道が交わる地点で、あたりを見渡した。 ……どこにでもある雑草が、小さな花をつけているくらいだ。 メーティオン このあたりは、何も…………あっ!? メーティオン Tobari、すごいのいた! 西の方、道の先! 行こう! メーティオン 大物発見、見にいってみよう! けど、「あの子」に近づくときは、気をつけなくちゃだね……! あたりには、酷い悪臭が…… 雨に濡れたまま日陰に放置されたブーツの臭いが漂っている。 原因は、傍らに佇む、モルボルの一種と思しき生物のようだ。 メーティオン この子は、アドニス! 口の周りに、花びらみたいなの、ついてる! 頭についてるピカピカが、本当の花なんだって! メーティオン ヘルメス、最初にこの子調べたとき、 頭からパクッてされて、5日、部屋から出てこなかった…… どうかな!? 思い出深い!? ▼それは良くない思い出かなぁ…… メーティオン ダメかぁー……。 メーティオン うーん……贈りもの、難しいね……。 きれいなもの、おもしろいもの、たくさんあるけど……。 メーティオン Tobari、あと少しだけ、探していい……? もう少し島の外側、行って、 なければ、これまでのどれかにするから……。 メーティオン あなたは、誰かに贈りもの、したことある? わたし、そういえば、これが初めてかも……。 なんだか緊張、するね……! 浮島の外側に向けて緩やかな下り坂になっており、 青々とした草原が広がっている。 メーティオン ここの先なら、何かあるんじゃないかって、思ったんだけど…… メーティオン ……あれ? 今、茂みの向こう、光った気がする……。 何かあるのかな? メーティオン アナグノリシス天測園のある浮島と、 十二節の園がある浮島は、 あわせて、「ノトスの感嘆」なんだよ。 メーティオン 南風の化身ノトスが、「すごいねー」って感動するほど、 美しい場所だ……ってことなんだって。 前に、メムノンから習った! メーティオン これ、エルピスの花……! ここにも、咲いてたんだ……。 メーティオン ……ヘルメスはね、この花のこと、 好きだけど、好きじゃないみたい。 メーティオン わたしと同じ、エンテレケイア。 だから、ヘルメスの苦しい気持ちを感じ取って、 暗い色になっちゃう……。 メーティオン ほかの人が近づいても、いつも、きれいな白のまま……。 ヘルメスは、それが哀しくて、寂しいみたい……。 メーティオン 本当……!? あなたのいた場所では、不安の暗い色、してたの!? メーティオン じゃあ、あなたにも、何か…… この花を暗く染めるような想い、ある……? ▼不安に感じていることがある メーティオン ああ……そうなのね……! メーティオン 思い浮かべるだけで、胸が重くなるようなこと、 ヘルメスにもある…… だけど、周りは、そうじゃないみたいなの……。 メーティオン Tobari……お願い……。 あなたの、その不安を、一度だけ貸してください……! メーティオン この花を暗い色にして、ヘルメスに見せてあげたいの。 メーティオン ヘルメスは、わたしを創ったときからずっと、 ひとりで思い悩んでるから…… 暗い色、わかちあうの、必要だと思う……。 メーティオン いいの……? メーティオン ありがとう……ありがとう、Tobari! ああ……言葉、下手なのが、こんなにもどかしいなんて! メーティオン それじゃあ、十二節の園で、話し合い終わるのを待って、 ヘルメスをここに連れてこよう。 きっと、驚くね! メーティオン まだ、話し合い、続いてるみたい……。 わたし、あなたと一緒に、待つ! メーティオン ヘルメス! ヘルメス ふたりとも、待っていてくれたのか……? メーティオン 話し合い、終わった……? ヘルメス ……ああ、結論は出した。 ヘルメス メーティオンを見ていてくれて、ありがとう。 ヘルメス エメトセルクとヒュトロダエウスには、 中にある客室で、そのまま休んでもらうことになった。 ヘルメス 君にも部屋を用意させてもらう。 案内しよう……。 メーティオン 待って、案内、わたしたちが先! ヘルメス エルピスの花……? メーティオン お願い……! メーティオン 暗い気持ち、寂しい色、ヘルメスだけじゃない……。 だから……ダメ、ちがう……。 ヘルメス そうか、君は、メーティオンの頼みを聞いてくれたのか……。 ヘルメス よければ、少し…… 話をさせてもらえないだろうか……。 ヘルメス 自分は……人に定められた生き方を…… 星のために生きるということを、悪いとは思っていない……。 ヘルメス だが、ここで働いていると、 どうしようもない違和感に襲われることがある……。 ヘルメス ファダニエルの座についての話を受けたとき、 ヒュトロダエウスが言っていたことを覚えているか……? ヘルメス 死とは、やりとげた者が選ぶ選択であり、 最期の瞬間はいつも、美しいものだと……。 ヘルメス だが、それはあくまで人の話だ。 ヘルメス 創られた生物が星の益にならないと判断された場合、 彼らは問答無用で消される……死を与えられる……。 ヘルメス 生まれたばかりで、何も成し遂げていなかったとしてもだ。 ヘルメス 処分の際は苦しませないようにしているが、 死を与えられることを察した生物たちは、怯え、憤る。 その終わりは美しいものなんかじゃない……。 ヘルメス ……だが、そんな事実を、誰も気にしていないんだ。 ヘルメス 星を善くするという目的は当然すぎるほどに当然で、 誰しも疑うことなくそれを信じ、行っている。 ヘルメス 自分の前には……死にゆく生物たちの瞳には…… 哀しみも、絶望も、理不尽への怒りも確かにあるのに……。 ヘルメス この世界は、素知らぬ顔で幸せそうに笑い続けるんだ。 エルピスの花はいつだって、 無垢な白と、明るい歓びの色に輝いている……。 ヘルメス そのことへの違和感が……何か、暗いものが…… 日に日に胸の内で膨れ上がっているんだ……。 ヘルメス 周りにおかしいと叫んでやりたくなる一方で、 おかしいのは、こんなことを思う自分じゃないかと…… 怖ろしくなってくる……。 ヘルメス だが、この世界で哀しみを知るのは…… エルピスの花をこんな色に染めるのは、自分だけじゃなかった。 ヘルメス 花の傍らで何を思ったのかは聞かない。 もしかしたら、メーティオンにせがまれて、 仕方なくやってくれたことかもしれない。 ヘルメス それでも……ありがとう……。 ヘルメス こうして確かに哀しみがあり、怒りがあり、苦しみがある。 その事実を知っていてくれることが……こんなにも優しい。 ▼どういたしまして ヘルメス 君は、変わっているな……。 こんな話、眉を顰められるかと思っていたが……。 ヘルメス 君は、天に輝く星の正体を知っているか? ヘルメス ここからじゃ、ちっともそうは見えないが…… あのひとつひとつが、アーテリスと同じ、 あるいはさらに大きな大地でできている。 ヘルメス ……これだけの数だ。 自分たちは星のために生きているが、 別の価値観を持つ生命もいるだろう。 ヘルメス 自分は、彼らに問いかけたい。 彼らがなぜ生きるのかを……命の意味を。 ヘルメス だから、デュナミスで天を翔ぶ鳥、 メーティオンを創ったんだ。 ヘルメス 実のところ、メーティオンというのは、 ここにいるひとりだけじゃない……。 ヘルメス 彼女には大勢の姉妹たちがいて、すでに宇宙へ飛び立っている。 意思を持つ生命を探して、星から星へと翔んでいるんだ。 ヘルメス 宇宙の探索は予想外のできごとの連続で、 思ったような成果が上げられていない……。 ヘルメス だが、そろそろ…… 次こそは、何かしらの結果が報告されそうなんだ。 ヘルメス もし、君がここに滞在している間に、報告が届いたなら…… この夜のお礼に、きっと共有させてくれ。 ヘルメス ……さて、これ以上夜が深くなる前に帰るとしよう。 明日、そろって寝ぼけた顔をしていては、 エメトセルクたちに申し訳が立たない。 ヘルメス メーティオン、そろそろ戻ろう! メーティオン はーい! エメトセルク ああ、お前か……。 私たちが話し合いに立ち会っている間、 問題を起こしたりはしなかっただろうな? ヒュトロダエウス キミも少しは休めたかい? それほどエーテル量の少ない身体じゃ、疲れるでしょ。 休憩をしたかったら、遠慮なく言うんだよ。 メーティオン ヘルメスに、あの花を見せられて、よかった…… どうもありがとう、Tobari。 メーティオン ……これで、今日、乗り越えられるといいな。 『結論と責任』 ヘルメス みんな、休息は十分だろうか。 ……これより、次の仕事に向かう。 ヘルメス 立ち会っていたエメトセルクとヒュトロダエウスは、 すでに知っていることだと思うが…… 先の話し合いで、リュカオンの処遇が決まった……。 ヘルメス エルピスに現存する、 観察用に創造されたリュカオンは、7体……。 ヘルメス そのすべてを…………消滅させる。 ヘルメス ドーロスの観察は、正しく行われていた。 彼の導き出した結論に、誤りはなかった…… 自分は、エルピス所長として、それを認めなければならない。 ヘルメス リュカオンを解き放てば、 周辺の生態系を破壊し、やがては自身も死滅する……。 世界のどこに移送することも、エルピスに残すこともできない。 ヘルメス せめてそのイデアを、制約のつく危険生物として残せないか、 創造物管理局に提言するつもりだ…… ヒュトロダエウスも、それは支持すると約束してくれた。 ヘルメス だが……いずれにせよ、 現存する個体は消し去らなければならない。 ヘルメス すでに、主担当であるドーロスが、 リュカオンたちを観察拠点から離れた場所に連れ出している。 ヘルメス 自分は、そこに合流して……見届けるつもりだ……。 人の……己の行いの……結果として……。 エメトセルク お前がそう決めたなら、私たちも付き合うだけだ。 ……視察をするのが役目だからな。 ヘルメス ああ、行こう……。 ここからだと、大橋を越えた先にいるはずだ……。 ヘルメス ドーロス! 大丈夫か、いったい何が……!? ドーロス ハァ……ハァ……しくじった……。 ドーロス 強固な「鎖」の魔法で、リュカオンを繋いでおいたんだが…… こいつらが、今までにないくらい、暴れ出して…… 魔法が、千切られたんだ……! ドーロス とっさに、4体は討ち取った……。 だが、残りの3体に……逃げられて……。 ヒュトロダエウス ……視えた。 2体は、十二節の園の方角、上空だ。 エメトセルク 最後の1体は、まだこの先の草原に留まってるな……。 エメトセルク お前とTobariで、草原の方に対処しろ。 十二節の園の方は、私が引き受ける。 ヘルメス ……了解だ……恩に着る。 ヒュトロダエウス ワタシも、微力ながら手伝うよ! ヘルメス 君はここで、ドーロスと一緒に待っているんだ。 メーティオン でも、ヘルメス……! ヘルメス …………リュカオンを倒すことになる。 そのときの気持ちを、君まで味わうことはない。 ヘルメス 君にも、無理強いはしない。 それでも協力してくれるのなら……追ってきてほしい。 ヘルメス ……ありがとう……それに、巻き込んですまない。 ヘルメス リュカオンは、この先だ。 見てのとおり宙に浮いた状態…… うまくやらないと、空を駆けて逃げるだろう。 ヘルメス 作戦がある…… 君はリュカオンの正面に出て、注意を引いてくれ。 ヘルメス 彼らは炎狼の異名で呼ばれるとおり、炎を吐く。 君にも、火球を飛ばしてくるはずだ……。 ヘルメス 申し訳ないが、それに耐えて、正面に立ち続けていてくれ。 リュカオンの警戒が君に集中したとき…… 自分が魔法で不意打ちをかけよう。 ヘルメス ………………よし、行動開始だ! ヘルメス すまない……すまない……本当に……! ヘルメス どうか、どうか君の魂が安らかであらんことを……。 ヘルメス 魂の寄る辺の海が、深き冥界が、穏やかであらんことを……。 ヘルメス 君たちのイデアは、必ず残す……。 それがいつか……いつかはまた形を得るだろう……。 ヘルメス 星を善くしなくたっていいんだ…… 君の、生きたいという願いが……そのときこそ……どうか……。 ヘルメス 恨んだまま、赦す必要はない。 その証に、苦しみはここへ置いていくといい……。 ヘルメス 次に生まれるときにはきっと…… 思うがまま、大地と空を駆けまわってくれ。 エメトセルク ヘルメス、十四人委員会に入れ。 エメトセルク ……この場所は、お前には向いていない。 ヘルメス 自分がここを離れたって、誰かが選別を続ければ同じことだ! ヘルメス 教えてくれ……! 星を善くするという名分は、今消えた吐息よりも重いのか!? ヘルメス やり遂げた者が死ぬというなら…… いつか星が最善に至ったときに、どうする。 よくやったと満足して、死に絶えるのか!? ヘルメス …………わからないんだ。 ヘルメス ファダニエルの座を継げば、 今その座にいる彼が星に還るのを、肯定することになる。 ヘルメス それが正しいことなのか、わからない……。 ヘルメス こんなことで悩んでしまう自分が…… 人の代表として立っていいのか、わからないんだ……。 メーティオン ヘルメス……ッ! メーティオン 怒らないで……責めるは、ダメ…… とても、苦しい……。 ヘルメス ……すまない。 ヘルメス まだ選べる余地が残っているなら、 少し、頭を冷やして考えさせてほしい。 ヘルメス ヒュトロダエウス。 すまないが、案内は君に任せた……。 ヒュトロダエウス ……了解。 好きにさせてもらうから、心配ないよ。 ヘルメス 君も……。 ここに来た目的が果たせることを願ってる。 ヒュトロダエウス ワタシたちは、ひとまず十二節の園に戻ろうか。 このあとどうするか、そこで相談しよう。 エメトセルク そうだな……。 ヒュトロダエウス ここで一段落といこうか。 キミも、突然のことばかりで驚いただろう。 怪我はしていないかい? エメトセルク 私たちが合流した時点でヘルメスも察していただろうが、 残り2体のリュカオンへの対処も、すでに終わっている。 エメトセルク これで、この件は終了だ。 あとはいつもどおりに事が進んでいくだろう……何もかもな。 エメトセルク ……ヘルメスの考えは、理屈としては理解できる。 素晴らしい終わりだったとしても、知人が星に還ったあとに、 ふと寂しく思うようなことはあるからな。 エメトセルク だが、何かを喪ったことで、 あれほど深刻に悲しんで、取り乱した経験はない。 ……どんな想いなんだろうな、あれは エメトセルク ヘルメスに掛けるべき言葉さえ、正直、見当がつかん……。 あいつが、あれ以上塞がないといいんだがな……。
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Patch2.x「新生エオルゼア」Patch2.1「覚醒せし者たち」 Patch2.2「混沌の渦動」 Patch2.4「氷結の幻想」 Patch2.5「希望の灯火」 Patch3.x「蒼天のイシュガルド」Patch3.1「xxxxx」 Patch3.2「xxxxx」 Patch3.3「xxxxx」 Patch3.4「xxxxx」 Patch3.5「xxxxx」 Patch4.x「紅蓮のリベレーター」Patch4.1「xxxxx」 Patch4.2「xxxxx」 Patch4.3「xxxxx」 Patch4.4「xxxxx」 Patch4.5「xxxxx」 Patch5.x「漆黒のヴィランズ」Patch5.1「xxxxx」 Patch5.2「xxxxx」 Patch5.3「xxxxx」 Patch5.4「xxxxx」 Patch5.5「xxxxx」 Patch6.x「暁月のフィナーレ」Patch6.1「xxxxx」 Patch6.2「xxxxx」 Patch6.3「xxxxx」 Patch6.4「xxxxx」 Patch6.5「xxxxx」 Patchx.x「拡張タイトル」Patchx.0「拡張タイトル」 Patchx.1「xxxxx」 Patchx.2「xxxxx」 Patchx.3「xxxxx」 Patchx.4「xxxxx」 Patchx.5「xxxxx」 Patch2.x「新生エオルゼア」 メインクエスト「新生エオルゼア」 天然要害 サスタシャ浸食洞 地下霊殿 タムタラの墓所 封鎖坑道 カッパーベル銅山 イフリート討伐戦 監獄廃墟 トトラクの千獄 名門屋敷 ハウケタ御用邸 奪還支援 ブレイフロクスの野営地 タイタン討伐戦 城塞攻略 ストーンヴィジル ガルーダ討伐戦 メインクエスト「十二賢者の行進」(6.1で改修) リットアティン強襲戦(6.1で削除) メインクエスト「究極幻想アルテマウェポン」(6.1で改修) 外郭攻略 カストルム・メリディアヌム 最終決戦 魔導城プラエトリウム アルテマウェポン破壊作戦(6.1で追加) サブクエスト 魔獣領域 ハラタリ修練所 遺跡探索 カルン埋没寺院 流砂迷宮 カッターズクライ 掃討作戦 ゼーメル要塞 霧中行軍 オーラムヴェイル 旅神聖域 ワンダラーパレス 邪教排撃 古城アムダプール クロニクルクエスト 蛮神の脅威 真イフリート討滅戦 真ガルーダ討滅戦 真タイタン討滅戦 大迷宮バハムート 大迷宮バハムート:邂逅編 武器強化クエスト 古の武器 ドルムキマイラ討伐戦 ハイドラ討伐戦 + 詳細 Patch2.1「覚醒せし者たち」 メインクエスト 善王モグル・モグXII世討滅戦 サブクエスト 怪鳥巨塔 シリウス大灯台 妖異屋敷 ハウケタ御用邸 (Hard) 騒乱坑道 カッパーベル銅山 (Hard) クロニクルクエスト 蛮神の脅威 極ガルーダ討滅戦 極タイタン討滅戦 極イフリート討滅戦 クリスタルタワー 古代の民の迷宮 サブストーリークエスト 異邦の詩人 究極幻想 アルテマウェポン破壊作戦 ヒルディブランド 事件屋ヒルディブランド 蛮族クエスト シルフ族 アマルジャ族 PvP ウルヴズジェイル その他 トレジャーハント「宝の地図」 開放クエスト「」 ハウジング 関連クエスト「」 関連クエスト「」 関連クエスト「」 Patch2.2「混沌の渦動」 メインクエスト 真リヴァイアサン討伐戦 サブクエスト 腐敗遺跡 古アムダプール市街 剣闘領域 ハラタリ修練所 (Hard) 盟友支援 ブレイフロクスの野営地 (Hard) クロニクルクエスト 蛮神の脅威 極王モグル・モグXII世討滅戦 極リヴァイアサン討滅戦 大迷宮バハムート 大迷宮バハムート:侵攻編 武器強化クエスト ゾディアックウェポン サブストーリークエスト ヒルディブランド ギルガメッシュ討伐戦 蛮族クエスト コボルド族 サハギン族 その他 武具投影 開放クエスト「」 探索手帳 開放クエスト「」 Patch2.4「氷結の幻想」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch2.5「希望の灯火」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch3.x「蒼天のイシュガルド」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 + 詳細 Patch3.1「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch3.2「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch3.3「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch3.4「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch3.5「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch4.x「紅蓮のリベレーター」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 + 詳細 Patch4.1「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch4.2「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch4.3「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch4.4「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch4.5「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch5.x「漆黒のヴィランズ」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 + 詳細 Patch5.1「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch5.2「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch5.3「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch5.4「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch5.5「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch6.x「暁月のフィナーレ」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 + 詳細 Patch6.1「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch6.2「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch6.3「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch6.4「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patch6.5「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patchx.x「拡張タイトル」 Patchx.0「拡張タイトル」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 + 詳細 Patchx.1「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patchx.2「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patchx.3「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patchx.4「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他 Patchx.5「xxxxx」 メインクエスト サブクエスト クロニクルクエスト シリーズ名 シリーズ名 武器強化クエスト サブストーリークエスト シリーズ名 蛮族クエスト その他